住宅の暮らしやすさや使いやすさには、暮らしに合わせた収納が必須!
そのためにも、何をどこに収納するかなど、収納計画を立てることはとても重要です。
では、収納計画は具体的にどんなステップで、どんなポイントに気を付けながら立てれば良いのでしょうか。
今回のコラムでは、新築で収納計画を立てる際のポイントを解説。
場所別の便利な収納の具体例や、失敗例を参考に押さえておくべき収納のポイントなどもお伝えします。
目次
新築こそ収納計画が大切!
収納計画とは、便利で快適な暮らしを実現するための、最適な収納を考えることです。
何をどこにどうやって収納するのか、そのためにはどこにどんな収納スペースが必要かといったことを計画立てて考えます。
収納が足りなかったり、使いにくかったりすると、生活はとても不便になってしまいます。
住まいの暮らしやすさや快適性は、収納の良し悪しによって左右されるといっても過言ではないのです!
新築を建てるなら、ぜひ家づくりのスタートから収納計画も一緒に考えましょう。
家が完成してからでは、収納を大きく増やしたり変更したりすることは難しいです。
家づくりや間取りの情報収集のタイミングで、収納についても情報収集や計画を行うのがベター。
早いタイミングで収納計画を意識していれば、モデルハウス見学の際なども自然と収納のアイデアに目がいくようになりますよ。
新築の収納計画の立て方をご紹介
新築時に収納計画を立てるなら、こんな順番で考えていきましょう。
【1】荷物を整理して今の持ち物の量を把握する
必要な収納スペースを割り出すためにも、まずは現在持っている荷物の量を把握しましょう。
その際、荷物を整理して使っていないものは処分を。
過去1年以上使っていないものは、今後も使う可能性が低いので処分しても良いかもしれませんね。
残しておくものは「頻繁に使うもの」と「たまにしか使わないもの」に分けてリストにしておきましょう。
【2】今後必要になる(増える)ものをリストアップする
生活していく中で、必要なものが増えて、物が増えていくのは普通のこと。
それを見越して、「現在持っている物」に加え、今後増えるであろう物を収納するスペースの確保も必要です。
そのために、今後必要となるもの、増えるであろう物についても、リストアップしてみましょう。
例えば新居に引っ越すタイミングで購入予定の家電、子どもが生まれる・成長したら必要となるグッズや洋服、各種消耗品などです。
【3】何をどこに収納するのか決め、必要な収納スペースを間取りに割り振る
荷物の量の全体像が見えたら、何をどこに収納するのか決めて、必要なスペースを確保していきます。
使うものを使う場所の近くに配置する、出し入れのしやすさや動線にも考慮する、家電など大きな物は大きさを計って合わせておくなどがポイントです。
新築におすすめの収納計画は?便利な収納と間取りを場所別に紹介
部屋ごとに便利な収納方法や間取りのアイデアをご紹介します。
新築の収納計画でぜひ参考にしてみてください。
リビング
リビング横に和室を作るのは人気のある間取りですが、小上がりの畳スペースにして、その下を収納スペースにするというアイデアがあります。
リビングで使うこまごました小物や子どものオモチャなどをさっと収納でき、散らかりやすいリビングをきれいに保つことができますよ。
デッドスペースを利用した収納なので、リビングのスペースを圧迫しないのもうれしいところです。
玄関
玄関に大きな収納スペースを作るなら、靴を履いたまま利用できる土間収納はいかがでしょうか?
自転車やスポーツ用品、ガーデニンググッズなど、外に置いておきたくはないけれど、室内にも持ち込みにくいものを収納するのにぴったりです。
コートやかばん、靴などを収納すれば、外出前の身支度や帰宅時の後片付けも効率的に。
土間収納のメリット・デメリット、ポイントなどはこちらのコラムでもご紹介しています。
土間収納とは?メリット・デメリット、知っておくべきポイントもご紹介
キッチン
大容量の収納スペース「パントリー」の設置がおすすめ。
玄関からキッチンへの動線上に設置すれば、買ってきた食料品などの荷物を最短距離で収納できて便利!
キッチン奥へ設置する場合は、パントリーから勝手口を通って外へ出られる間取りにするのも便利です。
「大きなパントリーに憧れる」という方も多いのでは?
パントリーの設置を検討している方は「パントリーが必要な人とは?メリット・デメリットや設置時のポイントも」もぜひご覧くださいね。
寝室
寝室や子ども部屋には家族それぞれのクローゼットを設置することが多いですが、家族全員の洋服をまとめて収納できる大きなファミリークローゼットにするという方法もあります。
収納場所を一カ所にまとめることで、衣類の仕分けや運搬が不要となり、洋服の片付けがぐっと楽になりますよ。
ファミリークローゼットを作った分、各部屋のクローゼットはコンパクトでもよくなるので、生活空間にスペースを割くことができます。
屋根裏空間
屋根裏空間を利用して小屋裏収納を作るアイデアも。
たまにしか使わないものや、ストーブや扇風機などの季節用品を収納するのに向いています。
収納専用のスペースにするなら、内装仕上を簡素にしてコストダウンを図ることもできるでしょう。
小屋裏収納は収納力大!
「小屋裏収納のメリット・デメリットは?知っておきたいポイントも確認!」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、通常は暑さ・寒さで収納以外の活用が難しい屋根裏空間ですが、「FPの家」では、断熱性の高い「FP遮断パネル(オプション)」を用いた屋根断熱のご提案が可能。
高性能な断熱材を施すことで遮熱効果を高め、単なる収納としてだけではなく、部屋としても活用できるようになりますよ。
屋根断熱については、こちらのコラムも見てみてくださいね。
屋根断熱のメリット・デメリットとは?天井断熱との違いもご紹介
「FPの家」の便利な収納計画をご紹介!
「FPの家」で新築を建てたご家族で、便利な収納計画のアイデアをご紹介します。
家族の距離を近づける開放的な平屋
玄関横に大きなシューズクローゼット、キッチン奥のパントリーから勝手口につながる回遊設計、小上がりの段差は収納スペースと、収納計画のアイデアがちりばめられた平屋住宅です。
屋根裏の空間は、お子さまの収納兼遊び場として活躍しています。
子どもがのびのびと暮らせる家
リビングに作った小上がりの畳スペースは、その下を収納スペースにしています。
お子さま達も自分でオモチャを出し入れし、散らかりがちなリビングもすっきり。
布団なども収納していて、子どもが熱を出したときにもさっと布団を敷くことができます。
「家事と育児をリビングで完結させたい」という想いを実現できる収納設計になっています。
新築の収納計画を立てる前に!失敗事例から成功に導くポイントを確認
新築の収納でありがちな失敗事例と、それを参考に収納計画を立てる際のポイントをチェックしていきましょう。
収納スペースが足りなかった(多すぎた)
収納計画を立てる段階で、荷物の量をしっかり把握していなかったことが原因で起こりやすい失敗です。
収納が足りないと、荷物が生活スペースに出てきてしまい、生活スペースを圧迫する原因に。
現在ある荷物のスペースだけでなく、将来的に必要になるであろうスペースまで念頭に置いて計画を立てましょう。
棚などは可動性のあるものにしておくと、荷物の量や内容が変わっても対応しやすいです。
また、大は小を兼ねるとはいっても、必要以上に収納を広くしすぎても、生活スペースを圧迫してしまうので注意が必要です。
いつも物を探している
「収納したはずの物が、使うときになかなか見つけられない…」
これは使う場所と収納場所が離れていると起こりやすいです。
できるだけ使う場所の近くに収納場所を確保し、使ったらすぐに戻せるような収納環境を整えることが大切です。
物の出し入れがしにくい
収納棚の奥行きが深すぎると、出し入れがしにくいです。
とくに、頻繁に使うものが出し入れしにくいと、そこに戻すことも面倒になって出しっぱなし……なんてことにも。
使うシーンや出し入れのしやすさを考え、棚の高さ、深さ、扉の有無などを検討しましょう。
コンセントをつけておけばよかった
収納場所で電源につないでおきたいというケースは意外とあります。
例えば、充電式コードレス掃除機だったり、Wi-Fiルーターや空気清浄機を収納スペースに設置するという可能性もあるでしょう。
大容量の大型収納スペースには、できるだけコンセントをつけておくのをおすすめします。
新築の収納計画のポイントを押さえて便利で快適な住まいを目指そう
何をどこに収納するのか、そのためにどこにどんな収納が必要か、収納計画とはそういった収納プランを考えることです。
新築では家づくりの初期段階から、ぜひ収納計画についても考えてみましょう。
まずは不用品を処分して現在の持ち物の量を把握し、これから増えるであろう物についてもリストアップします。
何をどこに収納するのか考える際には、できるだけ使う場所の近くに収納するようにすると、使い勝手良く、使用後の収納もスムーズになりますよ。
小上がり和室下の収納スペースや、玄関の土間収納、キッチンのパントリーなど、便利な収納アイデアはたくさん!
「FPの家」の事例なども参考にしつつ、ライフスタイルに合わせてぜひ検討してみてくださいね。
快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。
後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!