家づくりの知識

2022.02.28

小屋裏収納のメリット・デメリットは?知っておきたいポイントも確認!

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いくらあっても足りなくなるのが収納スペース。

「大きな収納スペースをつくりたいけど、生活スペースも圧迫したくない」そんなときにおすすめなのが、小屋裏収納です。

 

今回は大容量で便利な小屋裏収納についてご紹介します。

小屋裏収納のメリット・デメリットを知って、ぜひ検討してみましょう。

 

小屋裏収納を検討する際に知っておきたいポイント、どんな方におすすめなのかといったこともお伝えしますね。

小屋裏収納

 

 

小屋裏収納とはどんなもの?ロフトとの違いも知ろう

小屋裏収納とは、天井と屋根の間にできたスペースを活用した空間です。

三角屋根や斜め屋根の一戸建てだと、2階の天井と屋根の間にスペースができるので、そこを活用します。

 

収納スペースとして活用することを想定して「小屋裏収納」と呼ばれていますが、屋根裏部屋、グルニエなどと呼ばれることもあります。

 

部屋の上部につくる同じようなスペースとしては、「ロフト」もあります。

しかし、ロフトは居住スペースからも見える、部屋の一部分となります。

 

一方、小屋裏収納は下の居住スペースとは別の独立したスペースで、天井に隠れて下から見えません。

 

小屋裏収納は、その広さや高さが建築基準法で定められています。

  • 床から天井までの高さが140cm以下
  • 広さが下の階の1/2未満

 

この制限を超えると、小屋裏収納ではなく「部屋」とみなされ、住宅の容積率や固定資産税の計算に含まれます。

たとえば、1階・2階の面積ですでに容積率がいっぱいなのに、この制限を超える大きさの小屋裏収納をつくってしまうと、建築基準法違反になってしまいますので気をつけましょう。

 

また、小屋裏収納へは収納式はしご・稼働式はしご・固定式階段のどれかを設置して行き来します。

自治体によっては固定式階段を制限しているケースもあるので、こちらも注意が必要です。

 

 

小屋裏収納のメリットや魅力はどんなところ?

小屋裏収納のメリットは、生活スペースを圧迫せずに大容量の収納スペースをつくれることです。

 

住宅は、敷地面積に対して建物や部屋の広さの上限が決まっています。

小屋裏収納は先ほど紹介した制限に沿っていれば部屋とはみなされないので、敷地に対して最大に部屋をつくったとしても、さらに収納スペースを確保することができるのです。

 

広い収納スペースになるケースがほとんどなので、アウトドア用品やスポーツ用品、ひな人形やこいのぼりなど使用時期が限られている大きなものも十分に収納できます。

たくさんの物を収納しても、ロフトのように居住スペースから見えることもないので、すっきりしますね。

 

また、収納スペースとしてだけではなく、子どもの遊びや趣味部屋、フリースペースなどさまざまな使い方ができるのも小屋裏収納の魅力のひとつ。

140cm以下の高さは小さな子どもにとってはそう不便ではありませんし、大人にとっても秘密基地のようなワクワク感があって楽しいものです。

 

 

小屋裏収納のデメリットも確認!検討の際に知っておきたい対策も

日当たりのよい小屋裏収納

小屋裏収納へは収納式または可動式のはしごを使って昇り降りするのが多いので、移動のたびにはしごを出し入れするのが面倒と感じる方もいるでしょう。

大きな荷物を持ってのはしごの昇り降りや、天井の低いスペースで大きな荷物を出し入れするのが大変に感じてしまうこともあります。

 

「移動や荷物の出し入れが大変で思ったより活用しなかった」となると、無駄なスペースになってしまいかねません。

照明やコンセントを設置するなど、使い勝手が良くなる工夫も考えてみましょう。

 

また、小屋裏収納は屋根に近い分、外気の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなりやすいスペースです。

遊び場所や趣味部屋として使うなら夏の熱中症に注意が必要ですし、冬は温度差による結露から、カビが生える心配もあります。

 

天井と床に断熱材を入れる、小窓や換気扇をつけるなど、断熱・換気対策をしっかり行いましょう。

 

「FPの家」は、屋根面そのもので断熱を行う「屋根断熱」での施工が可能です。

 

オプションとして、断熱性の高い「FP遮断パネル」を用いた屋根断熱もご提案しています。

屋根に近い小屋裏収納のスペースもしっかり断熱され、快適に過ごせる空間をつくれます。

 

小屋裏収納そのものの設置、はしごの設置、コンセント・照明等の環境整備など初期費用はかかってしまいますので、ご予算とも相談した上で検討してみてくださいね。

 

 

小屋裏収納はどんな人におすすめ?

高い収納力があり多彩な使い方ができる小屋裏収納は、子育て世帯にはとくにおすすめです。

 

子どもの成長にしたがってどんどん増える荷物やスポーツ用品なども、問題なく収納できます。

子どもがいる家庭には、アウトドア用品やイベント用品など使用頻度が低く大きな荷物も多いので、小屋裏収納が活躍すること間違いなしです。

 

また、小屋裏収納は2階がない平屋の住宅とも相性が良い間取りです。

平屋は高天井にすることも多いですし、居住空間を広くとりつつ、収納場所もしっかり確保することができます。

 

平屋とは2階のない、1階建ての住宅のこと。

開放感のある広々とした間取りが特徴で、最近では若い夫婦や子育て世帯にも人気があります。

平屋住宅の魅力やメリット・デメリットなどはこちらのコラムでもご紹介していますのでぜひご覧ください。

平屋のメリット・デメリットを解説!気をつけたいポイントも確認

 

小屋裏収納のある「FPの家」を新築したご家族の声をご紹介

「FPの家」で小屋裏収納のある住まいを新築したお客様の事例をご紹介します。

 

家族の距離を近づける開放的な平屋

優れた断熱性能と肌で感じた快適性が決め手となり、「FPの家」での家づくりを決意したご家族。

「家族みんなが、いつでもコミュニケーションがとれる間取りがいい」という考えから、平屋住宅として新築しました。

 

コンパクトな住宅設計でありながら、小上がりの段差を収納スペースとして活用したり、大容量のシューズインクローゼットを設置したりと収納の工夫がたっぷりです。

 

お子さまの遊び場兼収納スペースとして、はしごで上がれる小屋裏空間も設置。

先述した屋根の断熱材「FP遮断パネル」を施工することで、夏も冬も極端な温度差を感じない快適な空間を創造し有効活用されています。

 

四方をすべて壁で閉ざしてしまわず、リビングを見下ろせるのも特長。

お子さまが小屋裏から笑顔を覗かせたり、楽しそうにはしごを昇ったりする姿が印象的でした。

 

 

小屋裏収納のメリット・デメリットを知って検討を

小屋裏収納とは、天井と屋根の間にできたスペースを活用した空間。

屋根裏部屋、グルニエと呼ばれることもあり、大容量の収納スペース以外にも子どもの遊び場所や趣味部屋など、さまざまな使い方ができるのも魅力です。

 

高さ140cm以下、下の階の1/2未満の広さという基準を守れば部屋としてカウントされないため、居住スペースを十分にとった上で、追加のスペースとしてつくることができるのです。

 

ただし、昇り降りははしごが多いこと、屋根に近い分夏は暑く冬は寒くなりやすいことが注意点。

断熱や換気対策をしっかり行い、快適で使い勝手の良い空間にすることで、活用しやすくなりますよ。

 

快適で住み良い家づくりは、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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