家づくりの知識

2024.02.26

家の建て替えの注意点をご紹介!メリット・デメリットや流れも

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建て替えは、現在住んでいる家をライフスタイルに合わせて作り直し、住み慣れた土地で暮らし続けられる選択肢。

老朽化した家を一新したい、親から引き継いだ家を自分の家族に合わせた間取りに変更したいといった場合などに検討されるでしょう。

 

今回のコラムでは、家の建て替えについて解説。

家を建て替えるメリット・デメリットと、建て替えの注意点、建て替えの流れをご紹介します。

「建て替えをしたいけど何から始めれば良い?」「どんなことに注意すべき?」と悩んでいる方はぜひご覧ください。

設計

 

建て替えのメリット・デメリット

建て替えとは、今の家を一度解体し、同じ場所で新たに家を建て直すことです。

まずは自宅を建て替えるメリットとデメリットを確認しましょう。

 

メリット①住み慣れた土地に住み続けられる

建て替えは同じ場所に家を建て直すので、環境が変わるストレスはありませんし、長年住んでいた経験を元に、さらに暮らしやすい住まいを検討できます。

また、新たな土地を購入する費用も不要です。

 

今の家の立地がご家族にとってベストなら、建て替えを検討するのがおすすめ。

「FPの家」でも、ロケーションを重視して同じ場所に家を建て替えた事例がありますよ!

4人目のお子さまの誕生をきっかけに、手狭になる室内の改善と快適な住環境を求め、購入6年目の建売住宅を3階建てに建て替える決断をされました。

 

家の前には春になると600本の桜のトンネルが続く見事な「桜通り」があるという、抜群のロケーション。

この眺望を十分に満喫するため、リビング・ダイニングを2階に移し、大きな窓を設置しました。

 

メリット②プランの自由度が高い

家の間取りや設備を変更する方法にはリフォームもありますが、リフォームは元の建物の基礎や躯体を生かして行う建物の修繕や改築です。

元の建物の構造や設計によっては、可能なリフォームが限られてしまう場合も。

 

一方で、建て替えは建物を完全に解体してから建て直すものなので、元の建物に縛られず、完全に新しいプランを考えることができます。

 

メリット③住宅ローンが利用できる

こちらもリフォームとの比較になりますが、建て替えでは住宅ローンを利用することができます。

リフォームで利用するリフォームローンよりも住宅ローンのほうが借入限度額が高い、金利が安い、返済期間が長いといったことが多く、有利な条件で利用できます。

 

デメリット①費用がかかる

建て替えでは建築費用がかかるのはもちろん、元の建物の解体費用、廃材の撤去費用もかかります。

解体費用の相場は、木造住宅で1坪あたり4~5万円、鉄骨住宅で1坪あたり6~7万円が目安といわれています。

 

例えば40坪の木造住宅の場合、解体費用だけで160万~200万円。

場合によっては、費用総額が新築よりもかかる可能性があります。

 

デメリット②仮住まいと引越しが必要

元の家を解体してしまうので、建て替え工事中は仮住まいが必要です。

家の荷物や家具を全て移動させて仮住まいに移り、建て替え工事の完了後は再び移動と、引越しが2回必要ですので、手間や費用がかかります。

お子さんがいらっしゃる場合は、仮住まいの場所によっては転校の手続きが必要なことも。

 

敷地に余裕がある場合は、元の家に住んだまま、敷地内の別の場所に新しい家を建て替え、完成したら元の家を解体するという方法もありますよ。

 

 

なお、建て替えではなく別のエリアに新築住宅を建てるなら、注文住宅と建売住宅の選択肢がありますよ。

それぞれの特徴やメリット・デメリットなどをこちらのコラムでご紹介しています。

注文住宅・建売住宅ならどっちがいい?メリット・デメリットをご紹介!

 

 

住まいを建て替える際の注意点

建て替えは「新しい家はどんな家にしよう?」とワクワクしますよね!

しかし、トラブルを防ぎ、安全に長く暮らす家に建て替えるためにも、さまざまなことに注意を払って建て替えを進めたいものです。

 

建て替えで特に注意すべき点をご紹介します。

 

地盤調査が必要

「今まで家が建っていたから大丈夫でしょう」と思うかもしれませんが、建て替えの場合も、新たに家を建てる前には地盤調査が必須です。

建物を解体したあとに地盤調査を行なって地盤の状態や強弱などを調べ、必要に応じて地盤改良工事などを施します。

 

地盤調査は5~10万程度、地盤改良工事は30~250万円程度が目安です。

 

再建築不可物件ではないか確認

再建築不可物件とは、そのままで住んでいるには問題ないけれど、建物を解体してしまったら新たに家を建てられない土地のことです。

建物の建築後に建築基準法などが改正となり、建物を建てられない土地になってしまうケースがあるのです。

 

なお、「家に面する道路の幅が4m以上」という接道義務を満たしていない場合は、道路幅が足りない分、建物を後ろにさげるセットバックをすることで、建て替えが可能になるケースもあります。

ただし、この場合では新しい家は元の家よりも建築面積が小さくなってしまう可能性があります。

 

将来も見越した間取りやプランを検討

建て替えでは自由にプラン設計ができるので、家族構成やライフスタイルに合った家をつくれます。

その際には現在の状況だけでなく、今後、家族構成やライフスタイルが変化していくことも見越したプランにすると、長く快適に暮らせる家づくりができますよ。

 

近隣住民へ配慮が必要

家の建て替えは解体工事と新築工事が続くため、重機や人の出入り、騒音・振動・ほこりなどで近隣の方へご迷惑やストレスをかける可能性があります。

建て替え工事の開始前には、ご近所へごあいさつをし、工事期間などをお伝えしておきましょう。

 

 

建て替えの流れ

ショベルカー

家を建て替える一般的な流れは以下の通りです。

 

①住宅会社を決定

まずは建て替えをお願いする住宅会社を探します。

情報収集をして、希望のプランを実現してくれる住宅会社を選びましょう。

 

②プランの打ち合わせ、契約、住宅ローン申し込み

住宅会社が決まったら、具体的なプランを相談して、内容と価格に納得ができれば建て替え工事の契約をします。

住宅ローンを利用する場合も、同じタイミングで手続きを進めていきます。

 

③仮住まいへ引越し

建て替え工事の日程が決まったら、仮住まいへ引越します。

賃貸住宅、実家、マンスリーマンションなどの選択肢があるでしょう。

 

④建て替え工事

建物解体、廃材の撤去、地盤調査、必要に応じて地盤改良工事、建て替え工事という流れで進みます。

 

解体から完成・入居までかかる期間は半年から1年程が目安です。

建て替え工事の前には近隣住民へあいさつをしましょう。

 

⑤新居へ引越し

完成した新居へ引越します。

完成後には、近隣住民へ再度あいさつをすると良いでしょう。

 

なお、国土交通省の資料「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」によると、建物の平均寿命は1983年調査では48年、2011年調査では64年となっています。

建物の劣化や老朽化を考えると、築40〜60年前後には建て替えのタイミングがくるのではないでしょうか。

 

さらに、家族構成やライフスタイルの変化、健康状態や介護の必要性の有無などから、建て替えが必要かどうかを総合的に判断すると良いでしょう。

 

 

建て替えの注意点を知って理想の住まいを建てよう!

建て替えとは、今ある家を解体して、その場所に新たに家を建て直すことです。

住み慣れた土地で環境が変わらずに暮らせることに加え、リフォームよりもプランの自由度が高く、住宅ローンも利用できるメリットがあります。

一方で、解体費を含めたら総費用が高額になりがちなこと、仮住まいへの引越しが必要で手間や費用がかかることがデメリット。

 

また、建て替えでも地盤調査が必須で、地盤改良工事が必要になるケースもあること、再建築不可物件かどうか確認が必要なことなどは、ぜひ知っておくべき注意点です。

 

建て替えでは、現在だけでなく将来のライフスタイルの変化も見越したプランを検討しましょう。

 

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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