木造住宅は、日本の一戸建てに一番多い建築構造です。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造といった建築構造もありますが、家づくりではやはり木造住宅を希望する人が多いです。
今回のコラムではそんな木造住宅のメリット・デメリットを詳しく解説します。
「木造住宅って火災や地震に弱い?」という不安も解消します!
木造住宅の特徴を知って、家づくりにぜひ役立ててくださいね。
目次
木造住宅とは?特徴と建築工法
木造住宅とは、建物の土台や柱、壁など、建物を支える主要な構造体に木材を使って建てられた住宅のことです。
日本の一戸建ては木造住宅が主流で、昔から最も多く建てられています。
総務省統計の「平成30(2018)年住宅・土地統計調査」のデータを見ても、一戸建て全体の9割を木造住宅が占めていることがわかります。
木造住宅の寿命と耐震性は?
国土交通省「長持ち住宅の手引き」によると、日本で取り壊される住宅の平均築後経過年数は約30年。
ただし、これは2003年の調査で、この時点では30年前に建てられた建物が取り壊されているということです。
一方で、同じく国土交通省の「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について:木造住宅期待耐用年数」によると、期待される耐用年数は劣化対策や品質によって異なりますが、30〜100年超という目安も示されています。
適切な品質を担保しメンテナンスが行き届いていれば、木造住宅だからといって寿命が短いということはないのです。
また、耐震性に関しても「コンクリート造と木造を比較したら、木造は耐震性に心配があるのでは?」と思いがちですが、現行の耐震基準を守って建てられている住宅はどれも耐震性に問題はありません。
1981年6月1日に施行された新耐震基準を満たしていれば、構造に関係なく「震度6強~7程度の大規模地震でも倒壊・崩壊しない」建物となっています。
木造住宅で使われている木材は?
構造や土台にはヒノキ、ケヤキ、杉など、内装にはブナ、アカマツ、ミズナラなどが使われることが多いです。
固さや肌触り、耐水性、耐久性、香りなど、木材によってそれぞれ特徴が異なり、好みやデザイン、イメージなどに応じてさまざまな木材が使用されます。
木材をふんだんに使った家は、木の温かみや優しい雰囲気をまとう住まいに。
天然木から切り出した木素材「無垢材」を取り入れる人も多いですよ。
「無垢材のメリット・デメリットをチェック!種類やお手入れ方法も知ろう」では無垢材の魅力についても詳しく解説していますので、あわせてぜひご覧ください。
木造住宅の建築工法
木造住宅の建築工法は、大きく分けて「木造軸組工法(在来工法)」と「ツーバイフォー(2×4)工法」の2種類があります。
木造軸組工法(在来工法)
柱と梁(はり)を組み合わせて建物を支える骨組みをつくり、そこに壁や屋根を取り付けていく建築工法です。
日本で昔から使われている伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれます。
柱と梁による軸で建物を支えるため、壁を設ける場所の選択肢が多く、デザインの自由度が高いことが特徴です。
ツーバイフォー(2×4)工法
2インチ×4インチサイズの木材でつくった枠組みに壁・床・天井の6面を取り付けて箱型をつくり、それらを組み合わせていく建築工法です。
木造軸組工法と比較して間取りの自由度は低いですが、建物を面で支えるため耐震性が高く、規格化されているため工期が短いのが特徴です。
木造住宅のメリット
木造住宅のメリットを4つご紹介します。
【1】建築コストが抑えられる
木材は鉄骨や鉄筋コンクリートなどと比べて安価なため、材料費を抑えられます。
また、木材でつくる構造体は軽いため、基礎工事費用や土地の改良工事費用なども抑えられる傾向があり、全体的な建築コストを抑えることができるでしょう。
ただし、木造の種類や依頼先、設計デザイン、工法などによっても全体の費用は異なります。
【2】デザインの自由度が高い
特に木造軸組工法は柱や梁をつなげてつくる構造のため、間取りやデザインを自由に設計しやすいのがメリット。
自由設計で自分好みの家づくりがしやすいですよ。
抜ける壁も多いため、ライフスタイルの変化に合わせてリフォームもしやすいです。
【3】耐火性に優れている
「木造住宅は火事になったらすぐに燃えてしまうのではないか?」と思いがちですが、そんなことはありません。
建築資材として使われる太い木材は熱伝導率が低く、木の内部まで燃えるのに時間がかかるため、短時間で燃えて崩れてしまうということはありません。
火事が起こっても、木材が炭化する前に避難が可能です。
一方、鉄は熱伝導率が高く温度が急速に上がってしまいます。
鉄骨造住宅が火事になると住宅を支える鉄骨が高温になって曲がり、家そのものが崩れてしまうおそれも。
火災に強い家づくりのポイントや構造による違いについて、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
火災に強い家を実現するために重要なポイントとは?構造別の違いも
【4】断熱性や調湿性に優れている
木材はコンクリートよりも断熱性が高く、また湿気を吸収・放出する調節機能も備えています。
木造住宅は、季節による気温の変化や湿度の変化がある日本の気候に合っていて、快適に暮らすことができます。
木造住宅のデメリット
続いて、木造住宅のデメリットを3つご紹介します。
デメリットを解消するための対策もあわせてお伝えしますので、ぜひチェックしてくださいね。
【1】品質にばらつきが生じやすい
材料となる木材の管理体制や加工力、現地の職人の技術力などによって仕上がり品質に差が出る可能性があります。
納得のいく仕上がりを目指すなら、信頼のおける工務店や建築会社を選ぶことが重要です。
ちなみに、「FPの家」なら工場で一貫生産された断熱パネルを柱の間に組み込むだけ。
現場職人の技術の優劣に左右されることなく高い品質を確保することができるので安心です。
なおツーバイフォー工法も、資材は規格を合わせて工場で生産され、現地では組み立てるだけなので品質のばらつきは出にくいです。
【2】害虫被害の可能性がある
木造住宅では、シロアリなどの害虫被害にも注意が必要です。
床下をコンクリート敷きのベタ基礎にする、資材を事前に防蟻処理する、定期的に防蟻薬剤を散布するといった害虫対策を施しましょう。
【3】遮音性が低い
木材は、コンクリートと比べると遮音性が低いです。
大きな道路に面している、小さい子どもがいる、楽器演奏をするといった場合は、防音対策をおすすめします。
壁や天井の構造体を2重にしたり、防音材を施したりしましょう。
プランニングの時点で工務店や建築会社へ相談してみてください。
「FPの家」は独自の「FP軸組工法」を採用!
「FPの家」は、柱と梁で構成された構造体に「FPウレタン断熱パネル」を組み込む独自の「FP軸組工法」を採用しています。
建物を骨組みで支える木造軸組工法をベースに、建物を面で支える「FPウレタン断熱パネル」をプラスして強度と耐久性をさらにアップ!
また、「FPウレタン断熱パネル」は高品質の断熱材でもあり、快適な室温キープにも貢献します。
水や湿気に強く、堅牢で経年劣化しにくいため、年数が経っても住宅性能の劣化がみられないのも嬉しいポイントです。
「FPの家」の経年劣化のしづらさについては、築17年の「FPの家」を解体・検証した「【解体】モデルハウス解体・経年変化検証」もご覧ください。
また、「FPウレタン断熱パネル」は内部にウレタンが隙間なく充填されているため、火が燃え広がりにくく、火災に強い構造です。
「FPの家」で実際に火災を経験されたご家族もいらっしゃいます。
消火活動にあたった消防士から、「出火量が多かったのに、よくこの程度で済みましたね!」と驚きの声をかけてもらったと語るご家族。
キッチンから発生した火が天井まで届く火災だったにも関わらず、壁に難燃材を含む硬質ウレタンでできた「FP断熱パネル」を使用していたおかけで大きく燃え広がらず、火元であるキッチンだけでとどまったようです。
また、火は空気の流れに沿って延焼するものですが、気密性が高い「FPの家」だからこそ、火災を最小限にとどめることができたとも思われ、「本当に「FPの家」にしておいて良かったです」とご家族に笑顔も見られました。
「高い住宅性能で火事を乗り越えた家族」ではご家族の声をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
「FP軸組工法」については、「木造軸組工法のメリットとは?独自の工法「FP軸組工法」も解説!」のコラムもあわせて参考にしてみてくださいね。
木造住宅のメリット・デメリットを知って住み良い家づくりを!
木造住宅とは、建物を支える主要な構造体に木材を使って建てられた住宅。
日本では昔から木造住宅が主流で、一戸建て住宅の9割が木造住宅です。
木造住宅だからといって寿命や耐震性が心配ということはなく、建築基準法を遵守して品資質を確保し、適切なメンテナンスを行なっていれば安心して長く住むことができます。
木造住宅のメリットは ①建築コストが抑えられる ②デザインの自由度が高い ③耐火性に優れている ④断熱性や調湿性に優れている という点。
一方、①品質にばらつきが生じやすい ②害虫被害の可能性がある ③遮音性が低い といった点には注意が必要ですので、建築段階でしっかり検討・対策をしておきましょう。
「FPの家」では木造軸組工法をベースに、独自の「FP軸組工法」を採用しています。
高品質のFPウレタン断熱パネルを用いて高い断熱性はもちろん、強度や耐震性もさらにアップ!
堅牢で経年劣化しにくいので、高い住宅性能を長期間キープできます。
快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。
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