家づくりの知識

2023.02.15

スケルトン階段のメリット・デメリットをご紹介!注意点も確認

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開放的でおしゃれなデザインの階段として人気のあるスケルトン階段。

リビング階段として取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

 

ただし、実際にスケルトン階段を取り入れる際には、そのメリットとデメリットも踏まえたうえで検討する必要があります。

 

そこで今回のコラムでは、スケルトン階段のメリットとデメリットについて解説。

スケルトン階段を設置する際の注意点も一緒にお伝えしますので、スケルトン階段を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

スケルトン階段のある部屋

 

スケルトン階段とは?

スケルトン階段とは、階段の骨組みと踏み板だけで構成されている階段のことです。

踏み板の奥に隙間があり、階段の向こう側が透けて見える形状から「スケルトン階段」と呼ばれています。

 

そのほか、「オープン階段」「ストリップ階段」「シースルー階段」などと呼ばれることもあり、すべて同じもののことを指しています。

 

スケルトン階段の大きな特徴は、開放的でおしゃれなデザインです。

アイアンやスチール、アルミ、木材などを取り入れて作られることが多く、デザイン性が高いことからリビングに設置される「リビング階段」に採用されることも多いです。

※リビング階段については「リビング階段のメリット・デメリットは?後悔しないためのポイントも」も参考にしてみてくださいね。

 

踏み板の両側を支える「側桁(がわげた)」と、踏み板を下から支える「力桁(ちからげた)」という2つのタイプがあります。

 

階段そのもののデザインは通常の階段と同じように、直階段や曲がり階段、螺旋(らせん)階段などがあります。

 

 

スケルトン階段のメリットを知ろう!

スケルトン階段の主なメリットを3つご紹介します。

 

【1】圧迫感がなく部屋が広く見える

階段の向こう側が透けて見えるので、空間が分断されずにつながりが保て、部屋が広く見えます。

窓から差し込む光や照明も遮らないので、空間の明るさも保つことができます。

 

そのためスケルトン階段は、広く見せたいリビングや、コンパクトなスペースになりがちな玄関などに向いている形状です。

 

【2】デザイン性が高く部屋がおしゃれに見える

スケルトン階段はスタイリッシュでデザイン性の高いものが多いため、インテリアの一部として部屋をおしゃれに見せることができます。

 

採用する素材やカラー、階段のデザインによって、家のテイストに合わせた雰囲気を演出できるでしょう。

 

【3】風通しが良い

階段を風が通り抜けるので室内の風通しが良く、家の中を常に新鮮な空気が循環します。

1階と2階の空間のつながりもつくりやすく、家族間のコミュニケーションもとりやすいでしょう。

 

 

スケルトン階段のデメリットは?対策もご紹介

続いて、スケルトン階段にはどんなデメリットがあるのか、そしてそれに対してどんな対策をする必要があるのかを確認しておきましょう。

 

【1】一般的な階段よりコストがかかる

スケルトン階段は、一般的な階段よりもコストが高い傾向があります。

階段を支える部分が少ないので強度を確保する工事が必要になったり、デザイン性や強度に優れた素材を選んだりと、施工費用が高くなりやすいからです。

 

素材の組み合わせや建材メーカーの商品を選ぶことでコストを抑えられる場合もあるため、工務店や住宅会社とも相談しながら、さまざまな商品を比較して選んでみましょう。

 

【2】転落の危険がある

スケルトン階段は、踏み板と踏み板の間に隙間があり、階段の周りが壁で囲われていないので転落には注意が必要です。

特に小さな子どもがいる家庭では、手すりやサイドパネル、転落防止のネット、パネルを設置するなど、安全対策を施すようにしましょう。

 

【3】階段下収納を作りづらい

一般的な階段では下のスペースを収納として活用することが多いですが、スケルトン階段ではオープンになっているので収納スペースにはしづらいです。

 

しかし、階段下がオープンになっているのは空間が広く見える理由の一つ。

開放感を保つためにも階段下のスペースはそのままオープンスペースとして活用し、収納スペースは別の場所に確保するのがおすすめです。

 

【4】冷暖房効率が悪くなる可能性がある

特にスケルトン階段がリビングにある場合は、風通しが良く空間が広がるために、その分冷暖房効率が悪くなる可能性があります。

せっかく1階を暖房で温めても、スケルトン階段を通じて温かい空気が1階から2階へ、そして冷たい空気が2階から1階へ流れ込みやすくなります。

 

冷暖房効率に関しては、住宅性能を高めることで対策が可能です。

断熱性や気密性の高い住宅なら、外気の影響を受けにくく、室内に温度差が生まれにくいです。

「風通しや空気循環の良い」ことがデメリットにならず、快適な室温を循環させやすいというメリットにもつながります。

 

住宅性能が室内の温度差や快適性に与える影響については「家の断熱性が高いと家全体の温度差がなくなる!温度差が与える影響とは」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

断熱性・気密性に優れた「FPの家」では、冷暖房効率に悩まされることなくスケルトン階段のあるおしゃれなリビングを叶えている事例が数多くありますよ。

「FPの家」の新築でスケルトン階段を採用したご家族の声をご紹介します。

 

ダイナミックな吹き抜けと中庭のある家

リビングにダイナミックな吹き抜けと、その吹き抜けをつなぐリビング階段をスケルトン階段にしたお住まいです。

1階リビングと2階がつながり広々とした大空間になっていますが、断熱性と気密性の高い「FPの家」は室内の温度差もなく快適!

 

温度差がないことで結露も少なく、掃除も楽になったと喜ばれています。

 

なお、吹き抜けのある間取りも、住宅性能によっては1階と2階がつながって冷暖房効率が悪くなるというデメリットが生じる場合があります。

吹き抜けで後悔しないために!対策やメリットをチェックしよう!」でも対策をご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

 

 

スケルトン階段を採用する際の注意点は?

スケルトン階段

スケルトン階段を採用する際には、先ほどご紹介した「安全性」や「冷暖房効率」の対策と同時に、生活動線を意識した配置場所にも配慮が必要です。

 

階段を上り下りしている人が下からも見えるので、例えばスカートを履いて階段を上り下りしづらいと感じるケースもあります。

また、ソファなどをリビングのスケルトン階段の下に配置すると、頭上での人の行き来が気になって、リラックスできないという可能性もあります。

 

スケルトン階段の下はオープンスペースとして活用できるとはいえ、頭上での人の行き来があまり発生しないような場所に配置するなどの配慮が必要になるでしょう。

 

 

スケルトン階段のメリット・デメリットを知ってぜひ検討を

スケルトン階段とは、踏み板と骨組みで構成されている階段で、階段の向こう側が透けて見えるのが特徴です。

空間を遮らないので圧迫感がなく部屋を広く見せる、おしゃれなデザイン、風通しが良いといったメリットがあります。

 

一方、強度を確保するための素材や工事で一般的な階段よりもコストがかかる、隙間から転落の危険がある、階段下収納を作りにくいといったことがデメリット。

小さいお子さんがいる家庭などは、手すりやパネルなどの安全対策を考えてみてくださいね。

 

また、空間が広がることから冷暖房効率も下がるといわれるので、スケルトン階段を導入する場合は住宅の断熱性や気密性を高めることも意識してみましょう。

 

スケルトン階段は吹き抜けなど開放感のある間取りに向いており、「FPの家」でもたくさんの導入事例がありますよ。

 

快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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