住宅性能

2023.08.08

家の換気をしないとどうなる?正しい換気方法を知ろう

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感染対策などでも重要性が注目されている換気。

家の換気が不十分だと、汚れた空気や湿気を含んだ空気が室内に留まり、室内環境や健康に悪影響を及ぼしてしまいます。

 

そこで今回は、家の換気をしないとどのような影響があるのか、室内環境や健康への悪影響を避けるための正しい換気方法を解説します。

 

現在の新築で義務化されている24時間換気システムについてもお話ししますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

窓を開けて換気

 

家の換気をしないとどうなる?

家の換気とは、室内の汚れた空気を排出して、外から新鮮な空気を取り入れることです。

換気をしないと、家の中に汚れた空気が溜まってしまいます。

 

その場合、具体的にこんな悪影響が考えられます。

 

不快な気分や体調不良になる

室内の空気には日々の生活の中で発生するさまざまなにおい、ホコリやダニ、建材や壁紙などから発生する化学物質などが漂っています。

 

換気により空気の入れ換えをしなければ、この汚れた空気がどんどん蓄積して空気がよどみ、不快な気分に。

 

ホコリやダニ、化学物質などを吸い込んでアレルギー症状やシックハウス症候群などを発症してしまう恐れもあります。

 

湿気がたまって結露やカビが発生する

空気には湿気も含まれるので、換気で排出しなければ湿気のある空気も溜まることになります。

 

室内での空気の流れがなければ、同じ場所に湿気がたまり、結露やカビが発生しやすくなります。

結露やカビは建物を腐食させたり傷めたりしますし、カビの胞子を吸い込むと健康への悪影響もあるでしょう。

 

寒い時期は一酸化中毒の恐れがある

室内で灯油やガスなどを燃料とした暖房器具を使用している場合、定期的に換気をしないと一酸化中毒の危険があります。

 

燃料の燃焼では酸素を使うため、換気で新しい空気を取り入れないと酸素不足で不完全燃焼となり一酸化炭素が発生してしまうのです。

 

一酸化炭素中毒の症状は、頭痛や吐き気、手のしびれなどがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

 

家の換気を正しく行う方法

家の換気方法として一番手軽な方法は、窓を開けることです。

 

空気の流れを作って効果的に換気するには、対角線上にある2つの窓を開けると良いです。

 

窓が1つしかない場合は、窓とドアを開けたり、キッチンに加え個別換気の場合はトイレやお風呂の換気扇を同時に回したりしましょう。

窓から離れたドアや換気扇だと、室内に空気の流れを作るのに有効です。

 

窓を開けるなどの自然換気の頻度は、30分に1回以上、1回あたりは数分程度を目安に。

外の湿度が高いときに換気をするとかえって湿気のある空気を取り入れてしまうので、一日の中で湿度が低いといわれる12~16時頃に行うのがおすすめ。

春夏は12時〜16時、秋冬は12時〜14時頃というように、季節によってもおすすめの時間帯は変わります。

 

また、窓に向かって扇風機やサーキュレーターを回すと、室内の空気の排出を促して効率良く換気ができます。

 

夏や冬など冷暖房機器をつけていて窓を大きく開けることが難しい場合は、冷暖房機器を使用しながら窓を少しだけ常時開けておくと良いでしょう。

 

ただし、窓を開けるなどの自然換気だけでは、効率の良い換気や換気量の調整が難しくなります。

 

また、家の立地によっては排気ガスなどの汚れた空気が、季節によっては花粉が、時期によっては黄砂が、などなどかえって室内環境を悪くしてしまうことも考えられることから、窓を開けずにいつもクリーンな状態であるにこしたことはありません。

そのため24時間換気システムを正しく活用することや、設計の段階で換気効率の良い家にすることが最も重要です。

 

 

家の24時間換気も正しく使おう

換気

現在の新築住宅は、24時間換気システムの設置が建築基準法により義務付けられています。

24時間換気システムとは、窓やドアを開けていなくても、室内の換気を効率的に行えるシステムです。

 

24時間換気システムが義務化された背景には、シックハウス症候群の問題があります。

シックハウス症候群とは、住宅に使用されている建材や家具などから発散されるホルムアルデヒドなどの化学物質が原因で頭痛や鼻水、のどの痛みなどの体調不良が発生するものです。

 

風通しの良い伝統的な日本家屋と異なり、近年の住宅は冷暖房効率アップや省エネ化のために気密性が高められています。

そのため、意識的に換気を行わないと化学物質を含んだ空気がこもってしまう可能性があるのです。

 

24時間換気システムを正しく使用するには、以下の点に気を付けましょう。

  • スイッチを切らず、常に運転させる
  • 換気口を開けておく
  • 換気口を家具などでふさがない
  • 換気扇や換気口のフィルターを定期的に掃除する

 

24時間換気の適切な使い方は「24時間換気は寒い時期も運転を!その理由や暖かく過ごすための対策も」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

「FPの家」の24時間換気システムと徹底した気密施工

「FPの家」では、給気は給気口から自然に行い、排気を機械換気装置によって強制的に行う第3種換気システムを主に採用しています。

 

1時間に0.5(2時間で1回)回以上、家全体の空気の入れ換えが行われ、ホコリや化学物質、汚染物質を含んだ空気を排除し、新鮮な空気を供給。

水蒸気も排除することで、結露の発生も防ぎます。

 

また、「FPの家」の高い気密性も、24時間計画換気の換気効率を支える要素の一つ。

気密性が低い住宅ではあちこちで空気が出入りするため、家全体の換気は難しく狭い範囲で空気が循環してしまう「ショートサーキット」という現象が起こりやすくなります。

効率的で確かな換気性能を実現するためには、気密性を重視した家づくりが必要なのです。

 

第3種換気をはじめとした換気設備の種類については「住宅の換気の種類を詳しく!どれを選ぶのが理想的?」のコラムでもご紹介しています。

 

住宅に換気が必要な理由についてもさらに詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

 

「FPの家」の施工事例もご紹介

高い気密性と換気性能にご満足いただいている「FPの家」のオーナー様の声をご紹介します。

 

ストレスとなる環境も高い性能で解消

お子さまが生まれるのを機に新築を決意したご夫婦。

24時間計画換気システムと防音・断熱に優れた性能が何よりの決め手となり、「FPの家」を選ばれたそうです。

 

暑い夏・寒い冬にも、室内は快適に保たれ、梅雨の時期には24時間換気システムのおかげで湿気も抑えられ、室内干しの洗濯物もすぐに乾くそう。

 

また、鹿児島県ならではの悩みである桜島の火山灰についても、降灰が多い時期に窓を開けられなくても室内は蒸し暑くならず快適、細かい灰が室内に入り込む心配もなく安心と喜んでいただいています。

 

 

家の換気の必要性と正しい換気方法を知ろう!

室内の汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り入れる換気は健康な生活を送るためにも重要です。

 

家の換気が不十分だと、汚れた空気や汚染物質、湿気などが室内にたまり、健康への悪影響や結露やカビなどの原因にも。

ガスや灯油の暖房機器を使用している場合は、一酸化炭素中毒の危険もあります。

 

家の換気で手軽な方法は、窓を開ける自然換気。

対角線上の2カ所の窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターなどを活用するのが効率的です。

 

また、現在の住宅では24時間換気システムの設置も義務付けられています。

正しい使い方をすることで、自然換気よりもさらに効率的な換気が行えますよ。

 

「FPの家」では徹底した気密施工と24時間換気システムにより、室内には常に新鮮な空気を供給しています。

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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