住宅性能

2023.09.05

2025年に省エネ基準適合が義務化!目的や内容をチェック!

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日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、建築分野での省エネ対策を加速させています。

その一環として、現在一部の建築物の新築に対して義務化している省エネ基準適合が、2025年より、住宅を含むすべての新築が対象になります。

2025年からは、一定の省エネ基準に適合する建物しか建てられないということです。

 

今回のコラムでは、これから2025年に実施される省エネ基準適合の義務化について解説します。

住宅の省エネ性能の内容や基準値、そもそもの目的や義務化の背景などをお話しします。

 

少し難しい話ではありますが、これから新築を検討する方全てに関係する話ですので、ぜひご覧ください。

草の上の家の模型

 

そもそも住宅の省エネルギー性能とは何?

「省エネルギー」とは、限りあるエネルギーを効率良く使うことです。

石油や天然ガスなど限りある資源の節約と、二酸化炭素の排出を減らして地球環境負荷の低減を目指しています。

 

住宅における省エネルギー性能とは、生活で使うエネルギーをできるだけ低減できる性能のこと。

以下の2つの基準で判断されます。

 

①住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準

外壁、屋根、床、窓など家全体を覆う部分の断熱性能や日射遮蔽性能により、外の熱さ・寒さを受けにくく、適温にした室温が外に逃げにくいかを判断します。

この基準が高ければ、少ない冷暖房で効率良く快適な室温に整えられます。

 

これらを評価する基準としては、「UA値」「ηAC値」があります。

 

断熱性能の評価「UA値(外皮平均熱貫流率)」

室内の熱がどれだけ外に逃げてしまうかを表す数値で、UA値が低いほど断熱性能が高いことになります。

 

UA値については、こちらのコラムもご覧ください。

UA値とは?省エネ住宅の基準値や断熱性能が優れた高性能住宅をご紹介

 

日射遮蔽性能の評価「ηAC値(平均日射熱取得率)」

太陽の熱がどれだけ室内に伝わるかを表す数値です。

ηAC値が低いほど夏の日射が室内に影響しにくく、少ない冷房で室温を整えることができます。

 

②設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準

エネルギー消費が少ないタイプの住宅設備を取り入れていることが求められます。

対象となる設備は冷暖房設備、換気設備、照明設備、給湯設備などです。

 

 

2025年に省エネ基準適合が義務化!その内容とは

日本政府は脱炭素社会の実現に向け、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」実現、2030年には2013年度比で温室効果ガス46%排出削減を目指しています。

そのため、エネルギー消費の割合が多い建築分野での省エネ対策を加速しており、今回の省エネ基準適合もその一つです。

 

先にご紹介した「住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準」と「設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準」に関して、下記の①②が「省エネ基準」に適合する必要があります。

①UA値・ηAC値が地域ごとに定められた基準値(断熱性能等級4相当)以下であること

②評価対象設備の一次エネルギーが定められた基準値以下であること

 

2022年の建築物省エネ法改正により、それまで一部の建築物のみ対象であった省エネ基準適合義務は、2025年4月より住宅を含むすべての建築物の新築に対しても義務化。

今までは、延べ床300㎡以上の中規模・大規の建物(非住宅)について適合義務があり、延床面積300㎡未満の小規模建物(非住宅)や住宅については適合義務はなく、届出義務や適合努力義務にとどまっていました。

 

しかし、法改正により省エネ基準適合義務の範囲が拡大。

新築では建物の規模や住宅・非住宅に関わらず、全ての建築物に対して省エネ基準への適合が義務になりました。

それに伴い届出義務は廃止となります。

 

また、既存住宅については2025年4月以降に増改築をする部分にのみ、省エネ基準への適合が求められます。

 

 

省エネ基準は将来的にさらに引き上げられる

建築分野での省エネ対策の加速のため、住宅の省エネ基準は2025年以降も段階的に引き上げや範囲の拡大が予定され、以下の方針が発表されています。

  • 2030年:新築の建築物について、省エネ基準をZEH水準に引き上げる
  • 2050年:既存住宅も含む建築物ストック平均でZEH水準を目指す

 

ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギーの全体としての使用量をゼロにする家」のことです。

省エネ性能や省エネ機器で消費エネルギーを抑えつつ、太陽光発電などでエネルギーをつくり出し、年間で消費するエネルギー量の収支を実質的にゼロにするという考え方です。

 

ZEH(ゼッチ)住宅の詳細やメリット・デメリットなどはこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

ZEHとは?簡単に分かりやすく!注目の理由、メリット・デメリットも

 

 

省エネ性能の高い家づくりのポイント

エコのイメージ

省エネ性能の高い家づくりのポイントは、断熱性と気密性を高めること!

断熱性・気密性を高めることで、冷暖房効率がアップし少ないエネルギーで快適な室温を整えられます。

 

高性能の断熱材を採用し、窓などの開口部の断熱も強化、気密施工ですき間をなくすなどの工夫が大切です。

 

「FPの家」は、業界トップクラスの省エネ住宅です!

グラスウールの約2倍の断熱性能を持つFPウレタン断熱パネルを使用し、高い断熱性を確保。

徹底した気密処理で施工しているので、高い気密性も確保しています。

 

「FPの家」のUA値は平均で0.39w/㎡k、気密性を表すC値は平均0.38㎠/㎡(2022年 全国平均)となっています。

 

「FPの家」では、省エネ性能に特に注目した家づくり事例もたくさんあります!

オーナー様の声もご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

 

 

2025年から省エネ基準適合が住宅にも義務化される!

温室効果ガスの排出減少を目指し、建築分野での省エネの取り組みが加速しています。

2022年の建築物省エネ法により、現在は一部の建物について対象だった省エネ基準適合義務が2025年4月より住宅を含む全ての新築が対象となります。

2025年4月以降の新築住宅では、一定の省エネ基準を満たす基準があるのです。

 

住宅の省エネ性能として基準になるのは、①住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準と、②設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準の2つ。

①では断熱性に影響する数値としてUA値とηAC値が、②では評価対象設備の消費エネルギーが、それぞれ一定基準以下であることが求められます。

 

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、省エネ基準は今後も引き上げ予定。

2030年には新築の省エネ基準をZEH水準に引き上げ、2050年には既存住宅も含む建築物ストック全体でZEH水準を目指す方針が示されています。

 

「FPの家」も業界トップクラスの省エネ住宅!

省エネでも暑さや寒さを我慢するのでは意味がありません。

消費エネルギーを抑えながらも家全体を適温に保ち、快適に暮らせるのが本当の省エネ住宅です。

 

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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