住宅性能

2021.11.15

住宅の換気の種類を詳しく!どれを選ぶのが理想的?

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いつもきれいな空気の中で生活するために、住宅の換気は重要な役割を担います。

家を建てるにあたって、建築基準法でも換気設備について定められているほどです。

 

住宅の断熱性や気密性と同時に、換気についてもぜひ注目してみましょう。

 

今回のコラムでは住宅の換気の重要性と換気設備について解説します。

換気の仕組みや設備にはどんなものがあって、どれを選ぶのが良いのか、「FPの家」の換気設備についてもお伝えします。

幸せな家族

 

 

住宅に換気が必要な理由とは?

住宅に換気が必要な理由、それは室内の空気をきれいに保つためです。

 

室内の空気は、ホコリや花粉、住人が吐き出す二酸化炭素、時には有害な化学物質などがたまり、汚れていきます。

生活していれば汗やペット、料理のにおいなども発生しますよね。

 

換気をすることで汚れた空気を室外に排出し、外の新鮮できれいな空気を取り込んで空気を入れ替えます。

室内の空気をきれいに保つことは、ぜんそくやアレルギー、アトピーなども発生しにくい住まいにつながり、健康的な住環境をつくるうえでとても大切なことです。

 

また、住宅の換気をすることで湿気を含んだ空気(水蒸気)を室外に排出でき、空気の流れをつくることで、結露やカビの発生を防ぐ目的もあります。

 

換気設備の設置が建築基準法で義務化

2003年に施行された建築基準法で、快適で健康的な住宅で暮らすための規制が導入され、原則として全ての建物に機械換気設備の設置が義務付けられました。

住宅では換気回数0.5回/h以上の機械換気設備、いわゆる「24時間換気システム」の設置が必要となっています。

 

この規制が導入された背景には、住宅の建材や家具などから発生するホルムアルデヒドやアセトアルデヒドといった有害な化学物質が原因だと考えられている「シックハウス症候群」の問題があります。

シックハウス症候群とは、揮発した化学物質が空気中を漂い、それによって頭痛や吐き気、鼻水、じんましん、のどの痛みなどのさまざまな症状が引き起こされてしまうことです。

 

最近ではこのような問題が少なくなっている傾向にありますが、近年の住宅は気密性が向上しているため、これらの有害な化学物質を効率的に排出するためにも、計画的に換気を行うことが必要となります。

 

 

住宅の換気を種類ごとに解説!どれを選ぶべき?

換気扇

換気扇や送風機などの換気設備を設置して住宅を計画的に換気する仕組みを「機械換気」といいます。

機械換気には、第一種換気・第二種換気・第三種換気という3種類があり、それぞれ特徴やメリット、デメリットが異なります。

 

ちなみに、窓を開けて自然に行う換気は「自然換気」といいますよ。

 

第一種換気

給気・排気とも、機械換気にて強制的に換気を行う仕組みです。

計画的な換気と空気の循環を行ううえでは、もっとも安定的に換気ができるシステムとなります。

 

ほかの換気システムよりも設備が複雑なうえ、メンテナンスがやや大変で、設置費用やランニングコストがかかることはデメリットといえます。

 

ただし、取り込む外気の温度を室温に近づけてから室内に給気する「熱交換換気装置」を備えるため、夏や冬も換気による室温の変化を最小限にすることができ、冷暖房効率を下げることがないので、とくに寒冷地の冬の光熱費削減につながるなどメリットが大きいといえます。

 

第二種換気

給気を機械によって強制的に行い、排気は排気口などから自然に行う仕組みです。

 

機械で給気をするため室外より室内の気圧が高くなり、ドアを開けた際にゴミやホコリが室内に入り込むのを防ぐ特徴があります。

常に新鮮な空気を取り入れることが必要な病院の無菌室や工場のクリーンルームなどでよく使われています。

 

ただし住宅レベルの気密性では、湿気を含んだ室内の空気が天井や壁の内側に入り込みやすく、内部結露を発生させて住宅を傷めてしまう可能性があるため、一般の住宅で用いられることは稀です。

 

第三種換気

給気は給気口などから自然に行い、排気を機械換気装置によって強制的に行う仕組みです。

 

機械が排気側のみなので、第一種換気よりも設置費用や維持管理の費用とメンテナンスなどの手間を抑えられるのがメリット。

費用が抑えられて導入もしやすいこともあり、住宅で比較的多く採用されているのがこの第三種換気で、給気口は各部屋に一つずつ、排気機器は各階に一つ設置されることが多いです。

 

注意点として、住宅の気密性が低い場合は隙間から外気が入り込んでしまうので、快適な室温を保つのが難しくなります。

冷暖房効率にも影響し、光熱費の負担が増える可能性があることを知っておきましょう。

 

第三種換気で、快適な室温を保ちつつ効率的な換気を行うには、住宅の「高い気密性」が重要となります。

 

「FPの家」の換気システムは?

「FPの家」では、先述したように気密性が非常に高い住宅であることから第三種換気を基本的に標準仕様とし、24時間計画換気を行っています。

 

24時間計画換気を行うことで、人体に悪い影響を及ぼす化学物質や汚染物質を排除し、新鮮な空気を供給。

水蒸気も排除し、結露の発生を防ぎます。

 

換気性能は目に見えない部分ですが、「FPの家」では、完成時に全棟で風量測定を実施。

計画換気が正しく働いていることをしっかりと確認してからお引き渡しを行うため、安心して新しい住まいでの生活を始められるでしょう。

 

「換気」「断熱」「気密」は、それぞれに高精度で実現されてこそ、真の効果が発揮されるのです。

「FPの家」は高い断熱性・気密性が実現されている住宅のため、住宅の換気も本来もつ100%の性能を引き出し効率的に行えます。

 

換気効率の良い「FPの家」に住むご家族の声をご紹介

換気効率の良い「FPの家」を新築されたお客様の事例をご紹介します。

 

こだわりの雑貨があふれる住まい

山本様ご夫婦は、こだわりの家づくりのパートナーとして「FPの家」を選ばれました。

 

工務店の方が実際に暮らす「FPの家」に足を運び、その住み心地を実感したそうです。

 

「FPの家」に住み始めてからは、家中の暖かさはもちろん、空気の良さも実感しているそう。

引っ越してからは体調も良く、アレルギーの症状が軽減したそうです。

 

「以前の住まいよりもホコリが少なく、家は広くなったけど掃除も楽になった」と喜んでいただいています。

 

 

住宅の換気の仕組みの種類を知ろう。効果的な換気で快適な住環境に

住宅の換気は、室内の空気をきれいに保つために必要です。

ホコリや花粉、有害な化学物質、二酸化炭素、嫌なにおいなどが室内に蓄積するのを防ぎ、住環境を快適に整えます。

 

換気をし、室外に汚れた空気を排出することで、アレルギーやぜんそくの症状などが発生しにくい住まいにつながり、水蒸気を排出し空気の流れをつくることで結露やカビの発生も防ぎます。

 

有害な化学物質が原因だと考えられている「シックハウス症候群」の問題もあり、2003年に施行された建築基準法で換気設備の設置が義務付けられました。

 

建物の換気の仕組みには、第一種換気、第二種換気、第三種換気の3種類があります。

住宅で比較的多く採用されているのは給気口から自然に給気し、機械によって排気をする第三種換気です。

 

計画的・効率的に換気を行うには、住宅の断熱性・気密性の高さも重要だということも、ぜひ知っておいてくださいね。

 

快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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