家づくりの知識

2024.02.05

自然素材の家はメンテナンスが必要?メンテナンス方法をご紹介

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「自然の風合いを感じる家で暮らしたい」という思いや、地球環境への思いなどから、自然素材の家への関心が高まっています。

自然素材の家は木の香りや温かみを感じられる一方で、「どんなメンテナンスが必要なのか分からない」という方もいるでしょう。

 

そこで今回のコラムでは、自然素材の家のメンテナンスについて解説。

素材別のメンテナンス方法をはじめ、自然素材の家のメリット・デメリットも改めてお伝えします。

 

「自然素材の家が気になるけど、メンテナンスが大変なのでは?」と迷っている方は、ぜひご覧くださいね。

自然素材の家で暮らす家族

 

自然素材の家にメンテナンスは必要?

自然素材の家とは、無垢材や漆喰、珪藻土など、自然界にある天然素材を用いて建てた家のことです。

木の香りや美しい木目、やわらかく優しい肌触りなど、自然素材ならではの美しさや風合いを感じられる家づくりが可能です。

 

ただし、具体的な素材やその使用量に明確な定義があるわけではありません。

合板フローリングやクッションフロア(塩化ビニール)などの化学物質を含んだ素材を一切使わない家だけを「自然素材の家」というわけではなく、「自然素材のみで建てる」「部分的に自然素材を用いる」など、「自然素材の家」の認識は人によって異なります。

 

自然素材は、化学物質を使用した資材や建材と比べると経年による劣化や変化が気になりやすいため、メンテナンスが必要となります。

適切なメンテナンスをすることで、自然素材の持つ心地良さを長持ちさせながら、長く快適に暮らすことができますよ。

 

また、小さな傷や色の変化は、家族と一緒に暮らした家の歴史ともいえます。

時間の経過による変化を「味」として楽しめるのも自然素材の家ならではです!

 

 

自然素材の家のメンテナンス方法

自然素材の家はメンテナンスが大変と思われがちですが、実はそうとは限りません。

水や汚れに弱いものが多いのでそのようなイメージがあるかと思いますが、「汚れはすぐに拭き取る」を意識する以外は、メンテナンスに大きな手間がかからないものがほとんど。

 

自然素材の家で採用されることの多い素材別に、具体的なメンテナンス方法をご紹介します。

 

無垢材

1本の天然木から切り出して1枚板に加工した木素材です。

無垢フローリングとして床材に使われるほか、柱や梁(はり)、天井や壁に使われることもあります。

 

無垢フローリングの日常的なメンテナンスは、掃除機かけでOK。

拭き掃除をする場合は乾いた雑巾か固く絞った雑巾で行います。

水や汚れでシミになりやすいので、拭き掃除の際は水がしみ込まないようにするのがポイントです。

汚れがついたときにはすぐに拭き取ってくださいね。

 

2~3カ月に1回程度、固く絞った雑巾で拭き掃除、1年に1回程度、無垢材用の専用クリーナーで掃除し、ワックスを塗り直すと長持ちするでしょう。

 

無垢材の特徴やお手入れ方法はこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

無垢材のメリット・デメリットをチェック!種類やお手入れ方法も知ろう

 

漆喰

漆喰とは、石灰石からなる消石灰を原料とした塗り壁材で、伝統的な日本家屋でもよく使われてきました。

 

漆喰の汚れは消しゴムを使って落とすことができます。

消しゴムで落ちない汚れは水に濡らしたメラミンスポンジでこすったり、シミ汚れはサンドペーパーでこすったりして薄く削り落として対処可能です。

 

珪藻土

珪藻土は藻の一種である「珪藻」が化石となって蓄積したもので、壁、床、屋根などに使われます。

 

日常的なお手入れは、掃除機かけやはたきでほこりを取り除く程度でOK。

汚れは消しゴムで落とせます。

傷やひび割れが発生した場合は、霧吹きで水を吹きかけた上で傷部分に珪藻土の粉を塗りこむと、乾燥したときに傷が埋まりますよ。

 

シラス壁

シラス壁とは、火山の噴火で噴出したマグマが冷えた「シラス」という物質からなる壁材です。

内装のほか外壁や外構などに幅広く使用されます。

 

こちらも日常的なメンテナンスは、はたきや乾いたモップでほこりを取り除く程度。

気になる汚れは乾いたメラミンスポンジで軽くこすり落としましょう。

劣化による汚れやひび割れが気になってきた場合は、重ね塗りで対応も可能です。

 

 

自然素材は水に弱いものが多いため、基本的に水拭きや一般的な住宅用洗剤による掃除は避けましょう。

必要な場合は固く絞った雑巾や専用クリーナーなどを使用します。

汚れを見つけたらすぐに拭き取ることで、汚れの蓄積や染み込みを防ぎましょう。

 

自然素材には湿気を吸収・放出する調湿機能があり、特に無垢材は調湿性が高いです。

そのため、室内を適切な湿度に保って結露を防止する作用が期待できます。

 

「FPの家」は、さらに高いレベルの断熱性・気密性を保った家づくりを行なっているため、「FPの家」×「天然素材」でより結露が発生しにくい住まいに。

結露の掃除やカビのメンテナンスなども発生しにくいです!

 

 

自然素材の家にはこんなメリット・デメリットも

自然素材の家

自然素材の家は、天然素材の温かみや肌触り、美しさなどを感じられ、ほっとできる居心地の良い住まい。

自然素材には調湿性や保温性、消臭性といった優れた機能性を持つものも多く、快適に暮らせる家づくりができるのがメリットです。

湿度や温度を調節しやすければ体調管理・健康維持にも良い影響がありますし、化学物質を使わない・または使用量を少なくすることでシックハウス症候群などの心配も減らせます。

 

ただし、自然素材は加工や施工に手間や技術、時間がかかるため、一般的な素材・建材と比べてコストが高くなってしまうことがデメリットです。

経年劣化や乾燥・湿気などで、ひび割れや変形、変色などが起こる可能性もあります。

 

しかし、そういった経年変化を味として楽しめるのも自然素材ならではの魅力。

自然素材の家は適切なメンテナンスをしながら、家族の時間や思い出を刻んでいける家でしょう。

 

自然素材の家のメリット・デメリットについてはこちらのコラムでも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

自然素材の家のメリット・デメリットは?使われる素材や向いている人も

 

「FPの家」で自然素材の住まいを叶えた事例

「FPの家」で、自然素材の家を建てた事例をご紹介します。

 

“かわいらしい”をコンセプトにした天然素材の家

お子さまがアトピー体質であったこともあり、「良い素材で家をつくりたい」と考えたご夫婦。

無垢材や漆喰などをふんだんに使用し、健康に配慮した家づくりを進めました。

 

「FPの家」の高断熱・高気密による「結露が発生しにくいことが一番の決め手だった」とも話されています。

「室内に温度差がなくて快適」「結露やカビがないことからアトピー症状もかなり軽くなった」と、快適な住み心地にご満足いただいています。

 

 

自然素材の家は適切なメンテナンスで長く快適に住める

自然素材の家とは、無垢材や漆喰、珪藻土といった天然素材を用いて建てた家のことです。

自然素材ならではの美しさや風合いを感じられる、居心地の良い家づくりが可能。

 

自然素材の家はメンテナンスが大変なイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば無垢材なら、基本的には掃除機かけ、2~3カ月に1度の拭き掃除、1年に1度のワックスかけ程度でOK。

漆喰や珪藻土、シラス壁なども、基本的な日常のメンテナンスははたきや乾いたモップでほこりを取り除く程度です。

自然素材は水汚れに弱いものが多いので、水や汚れはすぐに拭き取る、住宅用洗剤を使って掃除をしないといった点に気を付ければ、そのほかメンテナンスに大きな手間はかかりません。

 

自然素材は機能性に優れているものも多くあり、快適で健康な暮らしにもつながります!

経年劣化で変色や変形がしやすい面もありますが、経年変化を味として楽しめるのも自然素材ならではの魅力です。

 

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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