家づくりの知識

2023.10.18

シロアリが発生する原因は?対策や建物・人体への影響も解説

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大切なマイホームにシロアリが発生してしまっては大変。

シロアリの食害を受けると建物の耐久性や耐震性に影響が出て、修繕やリフォームにも高額な費用がかかってしまいます。

 

そこで今回は、シロアリ被害を防ぐために知っておきたい基礎知識をご紹介。

シロアリが発生する原因や発生しやすい環境、シロアリ被害を防ぐための対策を解説します。

 

シロアリが発生してしまった場合の初期症状もお伝えしますので、心当たりがないかすぐにチェックしてみましょう。

シロアリ

 

シロアリが発生する原因

シロアリの食害は、日本の住宅において気を付けなければならないリスクの一つです。

 

シロアリが好む湿度が高い環境や日陰、エサとなる腐食した木材などの条件が揃っていることが、シロアリの発生原因になります。

春から梅雨時期に地中から出てきたシロアリはエサを求めて移動しているので、シロアリが好む環境が揃っていると、住宅の床下や壁の内部などに侵入して住み着いてしまうのです。

 

特に、木材を腐食させる「白色腐朽菌」や「褐色腐朽菌」は、木材を分解するときにシロアリをおびき寄せる成分を作るといわれています。

 

シロアリは建物の木材を食べるイメージがありますが、雑食性で木材のほかにもプラスチックや繊維、コンクリートなどもエサとします。

 

風通しが悪く湿度が高い家、ダンボールや発泡スチロール、廃材などを外の物置などにためて放置している家、シロアリの予防施工をしていない・薬剤の効果が切れている家などで、シロアリは発生する可能性があります。

 

中でも湿気のたまりやすい床下や壁の内側、畳の部屋、屋外では日陰になるウッドデッキや物置に放置された廃材周りなどで注意が必要です。

 

 

シロアリが発生したときの症状と影響

建物に以下のような症状が見られたら、シロアリが発生しているかもしれません!

シロアリ発生の初期症状をご紹介しますので、心当たりがないかチェックしてみてください。

 

歩くと床がきしむ音がする

シロアリに床下や床材を食い荒らされると床にへこみやきしみ、ギシギシときしむ音がなることがあります。

 

歩くとフワフワする部分はありませんか?

床下は湿気がたまりやすいので、シロアリの被害が出やすい場所です。

 

壁をたたくと空洞音がする

シロアリに壁や柱が食われると中に空洞ができて、壁をたたいたときに空洞音がすることがあります。

 

場所を変えて壁をたたき、部分的に音が変わる場所があったら要注意です。

被害が大きい場合は、壁を押しただけでへこんでしまうこともあるほどです。

 

羽アリが発生している

シロアリは繁殖時期になると羽アリに変化します。

そのため、羽アリ状態のシロアリを見つけたときには、すでにシロアリの巣がある可能性があります。

 

蟻道(ぎどう)が発生している

蟻道とは、シロアリが通る道のことです。

床下近くにひも状の細く茶色の蟻道を見つけた場合は、シロアリが侵入してきている可能性があります

 

 

シロアリが発生した家では、柱や床、外壁、床下などの木部を食い荒らされ、建物の耐久性に大きな影響が出てしまいます。

床や天井が抜けたり壁内が空洞化したりして、地震や台風時の倒壊リスクも高まってしまいます。

 

修繕やリフォームには高額な費用がかかりますし、何より、大切なマイホームに被害が出てしまうのは悲しいですよね。

 

また、シロアリは人間にかみつくこともあります。

毒などは持っていないので人体に大きな危険があるわけではありませんが、痛みがあり不快です。

 

シロアリ駆除のための殺虫剤などでアレルギー症状を起こすこともあるので、こちらにも注意が必要です。

 

 

シロアリを防ぐための対策と駆除方法

床下の基礎工事

シロアリ被害を防ぐためには、シロアリの好む環境をつくらないこと、定期的な防除処理を行うことが大切です。

 

シロアリが好きなのは換気が悪く湿気が多い環境。

窓や部屋ドア、押入れを開けて換気をする、換気扇を回す、除湿機・除湿剤を設置するなど、湿気対策を行いましょう。

浴室掃除は拭き上げて仕上げる、外に廃材を放置しないなど、湿気がたまるような状況も排除を。

 

床下は特に湿気がたまりやすい場所なので、できれば家を建てる段階から床下の換気や断熱方法などをチェックしておきたいものです。

 

「FPの家」では、結露やシロアリのリスクが少ない床断熱(1階床のすぐ下に断熱材(パネル)を敷き詰め、床から断熱する方法)を採用。

パネルの木枠は防蟻処理を施しており、断熱本体は湿気に強いウレタン素材を使用しているのでリスクが低く安心です。

 

床断熱のメリットと「FPの家」の床断熱の特徴は「床断熱と基礎断熱の違いとは?それぞれのメリット・デメリットもご紹介」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

「ほかの住宅と違って「FPの家」は床下が湿っぽくなくサラサラだった!」と話すオーナー様も。

仕事の関係でほかの家の床下をのぞいたことがあるそうで、その後自宅の「FPの家」の床下を見る機会があったときには、全く湿っておらずサラサラで、その違いに驚いたそうです。

外気からの影響もさることながら、そもそも室内から発生する湿気がほとんどないことが大きな要因と考えられます。

次の住まいも「FPの家」にしたご家族

 

家を建てたあとは、定期的なチェックが大切。

建物の外壁や土台などを定期的にチェックし、傷みやひび割れ、結露部分がないか確認してください。

傷みやひび割れはシロアリの侵入経路に、結露は湿気の原因にもなるので必要に応じて修繕しましょう。

 

さらに、専用の薬剤で防除処理も行うと安心です。

薬剤の効果は5年程度ですので、こちらも定期的な対応が必要です。

 

もしシロアリを見つけた場合は、できるだけ早めに専門の駆除業者へ相談を。

目視できる場所に蟻道がある場合は専用の薬剤を使って自分で対処も可能ですが、被害や範囲が大きい場合やシロアリの侵入経路が分からない場合などはプロに依頼するのが安心ですよ。

 

 

シロアリの原因と対策を知って予防!大切な家を守ろう

シロアリが発生すると、壁や柱、基礎などの木部を食べられて耐久性が損なわれ、地震や台風での倒壊リスクが高まってしまいます。

修繕やリフォームには高額な費用がかかりますし、大切な家に被害が出るのはショックを受けるものです。

 

シロアリの原因となるのは、湿気が高く日陰の環境とシロアリのエサになる腐食した木材です。

室内で風通しが悪くて湿気がたまりやすい場所、屋外でいつも日陰になっている場所、廃材などを放置している場所などに、シロアリが発生しやすいので注意!

屋内では特に床下に湿気がたまりやすく、シロアリが発生しやすい場所といえます。

 

シロアリ被害の初期症状は、床のきしみや壁の空洞音。

羽アリや蟻道を見つけたときも注意です!

シロアリを見つけたらすぐに専門業者に相談することをおすすめします。

 

シロアリ被害を防ぐには、シロアリが好む環境をつくらないことが大切。

換気や湿気対策で湿度をコントロールし、定期的に専用薬剤による防除処理も行いましょう。

湿気がたまりやすい床下については、家を建てる段階から断熱方法や換気口をチェックしておきたいものですね。

 

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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