バルコニーやベランダのある一戸建てに憧れている方は多いのではないでしょうか?
ですが、新築にバルコニーやベランダを作ってみて「失敗したかも…」と感じても後戻りができません。
そこで今回のコラムは、バルコニーやベランダのメリットとデメリットを解説し、失敗しないためのポイントをお伝えします。
新築にバルコニーやベランダを検討している方は必見です!
目次
まずはバルコニーとベランダの違いを確認!
バルコニーやベランダとは、建物の壁から外に突き出している床の部分のことを指します。
両方とも建物の一部として認識されていますが、2階以上で屋根がないものが「バルコニー」、1階または2階以上で屋根があるものが「ベランダ」と呼ばれています。
厳密な定義があるわけではありませんが、基本的には屋根の有無で区別すればOKです。
また、バルコニーの一種として、下の階の屋根部分をバルコニーにした「ルーフバルコニー」や、バルコニー部分が建物の内側部分に引っ込んでいる「インナーバルコニー」などもあります。
これらは一般的なバルコニーやベランダよりも広いスペースであることが多く、さらに多彩な使い方ができるでしょう。
新築にバルコニーやベランダは必要?メリット・デメリットをご紹介
新築にバルコニーやベランダを検討しているなら、まずはそのメリットとデメリットを理解しましょう。
それぞれご紹介しますね。
【メリット1】洗濯物干しスペースになる
バルコニーやベランダのメリットとして一番に思い浮かべるのは、洗濯物が干せること。
たくさんの洗濯物を一度に干したり、大きな布団を干したりできます。
外干しで太陽の光をたっぷり浴びた洗濯ものは、気持ちよく乾きますね!
家族の人数が多くて毎日たくさんの洗濯ものを干す家庭にはぴったりです。
室内干しでありがちなスペースやにおいなどの心配もありません。
洗濯室からベランダへの動線をよくすれば、洗濯家事も効率的にこなせますよ。
こちらのコラムで、家事動線の良い間取りのヒントをご紹介しています。
「家事動線の良い間取り」にするためのポイントは?実例もご紹介
【メリット2】プライバシーを守れる
リビングなどに面してバルコニーやベランダがあることで外からの距離ができ、リビングへの視線の目隠しとなってプライバシーを守ることができます。
バルコニーやベランダに設けた柵や手すりも目隠しになりますね。
【メリット3】さまざまな使い方ができる
庭のようにも、室内の延長のようにも活用できるのが、バルコニーやベランダのメリットのひとつ。
花や野菜を植えてガーデニングを楽しんだり、イスとテーブルを置いて読書や食事を楽しんだりと、青空の下で思い思いに過ごせます。
2階以上であれば外からの視線も届きにくいので、プライバシーに配慮しながらくつろげます。
【メリット4】エアコンの室外機を置ける
2階の部屋にエアコンを設置している場合は、室外機を壁に設置したり配管を伸ばして1階に置いたりすることになるため、エアコンの設置費用が高額になる場合があります。
しかし、2階にバルコニーやベランダがあれば、そこをエアコンの室外機を置き、エアコンの設置費用を抑えることができますよ。
【デメリット1】建築コストがかかる
造作を増やす分、どうしても建築コストがかかってしまうのがデメリットの1つ。
資材費、塗装費、人件費などがかかりますので、バルコニーやベランダを設置することで建築費用がどのくらいプラスになるのか確認して検討しましょう。
【デメリット2】掃除やメンテナンスが必要
バルコニーやベランダは屋外のスペースなので汚れたりごみがたまったりしやすく、定期的な掃除は欠かせません。
特に排水溝周りはこまめに掃除しておかないと、ごみが詰まって水があふれてしまうことがあります。
また、数年に1度は塗装の塗り直しなどのメンテナンスが必要となるので、ここにも手間や費用がかかってしまうという点、覚えておきましょう。
インナーバルコニーが素敵な「FPの家」の事例をご紹介
豊かな自然素材があふれる住まい
「家族でバーベキューを楽しみたい」と、リビングの延長のように見えるインナーバルコニーを設置したご家族。
インナーバルコニーは高い腰壁を設けて外からの視線を遮っているので、リラックスして過ごすことができているようです。
また、角地という立地のため、プライバシーを考慮して、リビング、ダイニング、水周りなど生活の中心スペースをすべて2階に設計。
キッチンや水回りなどの動線もコンパクトに配置しているので家事動線も効率的です。
インナーバルコニーには、壁に取り付けるタイプの洗濯物干しを設置。
ユーティリティからスムーズな洗濯物の外干しも叶う、動線を意識されたプランになっています。
新築のバルコニーやベランダで失敗しないためのポイント
新築にバルコニーやベランダを設ける際には、こんなポイントに注意しましょう。
バルコニーやベランダの大きさに注意
住宅を建てる際には、土地ごとに「建ぺい率」といって敷地に対して建てられる建築面積が決まっています。
壁から外に突き出ているバルコニーやベランダは、奥行きが1m以下であれば建築面積に含まれません。
しかし、1mを超えると超えた分が建築面積に含まれるため、その分室内のスペースを小さくする必要が出てきます。
家の広さを十分にとりたい場合は、バルコニーやベランダの奥行きに注意しましょう。
水道を設置する
バルコニーやベランダに水道やシンクを設置しておくと、掃除のときに便利です。
バルコニーやベランダの掃除だけでなく、ガーデニングへの水やりやペットのお風呂、趣味やスポーツの道具を洗ったりなども便利になります。
後付けで水道を付けるのは費用が高くなってしまうので、新築時に設置するのがおすすめです。
防犯対策を忘れず
バルコニーやベランダは不審者の侵入経路になり得ますので、周りや下には物置や荷物など足場になるようなものを置くのは避けましょう。
柵や手すりも、侵入後は逆に外から侵入者の姿を隠してしまう可能性があるため、ある程度見通せる柵状や半透明などにするのがおすすめです。
防犯カメラや人感センサーライトなどの防犯機器も、見えるように取り付けておきましょう。
新築のバルコニーやベランダはメリット・デメリットを知って検討を!
庭のようにも室内の延長のようにも活用できるバルコニーやベランダ。
晴れた日には洗濯物や布団を干したり、食事や読書を楽しんだりと楽しみ方もさまざま。
2階以上なら外からの目線を遮りながらリラックスして過ごせるのもメリットです。
しかし、バルコニーやベランダの設置にはコストがかかりますし、定期的な掃除やメンテナンスなどが必要ということも理解した上で検討してみてくださいね。
新築でバルコニーやベランダを作る際には、奥行きにも注意を。
あまり広いものは建築面積に含まれて、その分室内のスペースに影響する場合があります。
水道の設置や防犯対策なども新築時に計画すると良いですよ。
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