家づくりの知識

2023.12.01

新築はオール電化とガス併用のどっちが良い?メリットやおすすめも

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新築住宅を建てる際、オール電化にしようかガスを併用しようか迷うところだと思います。

オール電化とガス併用はそれぞれにメリットがあるので、必ずしもどちらが良い! とは限らないもの。

 

そのため、それぞれの特徴やメリットをしっかり把握し、自分たちのライフスタイルに適した熱源を選ぶのがおすすめです。

 

そこで今回のコラムでは、オール電化とガス併用それぞれのメリット・デメリットを解説します。

自分たちのライフスタイルに合っているのはどちらか、一緒に考えてみましょう。

新築の家

 

新築住宅のオール電化・ガス併用とは?

オール電化住宅とは、料理、給湯、暖房などのエネルギーを全て電気で賄う住宅のことです。

調理はIHクッキングヒーター、給湯は電気温水器やエコキュート、暖房はエアコンや電気ストーブ・床暖房・蓄熱暖房機などを使います。

 

一方、ガス併用とは家のエネルギーとして電気とガスの両方を使うものです。

キッチンはガスコンロ、給湯はガスボイラー、暖房はガスストーブなどを使用します。

照明や家電では電気も使うので、オール電化ではない一般的な住宅はガス併用といえるでしょう。

 

新築では住宅設備や熱源も自分で選ぶことができるので、オール電化にするかガス併用にするか迷ってしまいますよね。

自分たちの暮らしに合った家づくりのためにも、オール電化とガス併用それぞれの特徴を把握しておくことが大事です。

 

 

新築でどっちを選ぶ?オール電化とガス併用のメリット・デメリット

オール電化のメリット・デメリット、ガス併用のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

 

オール電化のメリット

オール電化のメリットは主に以下の5つです。

 

メリット①光熱費を削減できる可能性がある

地域(電力会社)によって様々なメニューがあり、そのプランにも違いがありますが、オール電化では夜間の使用料金が安いプランを契約するのが一般的です。

電気使用量の安い夜の間に電気温水器などで沸かしておいたお湯を昼間に使います。

 

タイマー機能を活用するなどして電化製品もできるだけ夜間に使うようにすることで、光熱費を削減できるでしょう。

言うまでもなく、ガスを契約しないのでガスの基本料金はかかりません。

 

メリット②請求元が一つなので管理の手間が少ない

光熱費の請求は電気だけですので、光熱費の請求や引き落としなどは電力会社からのみ。

管理が楽になり、月々の光熱費も分かりやすくなります。

 

メリット③IHクッキングヒーターは掃除がしやすい

五徳(ごとく)があるガスコンロと違い、IHクッキングヒーターの天板はフラット。

凸凹がないので汚れがたまりにくく、布巾でも拭きやすいのでいつでもきれいな状態を保ちやすいです。

 

メリット④火事の心配が少ない

調理や暖房に火を使わないので引火による火災の心配が少なく、安心です。

不完全燃焼による一酸化炭素中毒やガス漏れなども起こりません。

 

なお、IHクッキングヒーターの使用中は天板が熱くなるので、やけどには注意が必要です。

 

メリット⑤災害で断水しても生活用水が使える

オール電化住宅では、貯水タンクにお湯をためて使っています。

そのため、災害時に断水が起こっても、貯水タンクにたまっている水だけですが生活用水として使用できます。

ただし、飲料水としては使用できません。

 

オール電化のデメリット

オール電化のデメリットも確認しておきましょう。

 

デメリット①ライフスタイルによっては電気代が高くなる

オール電化住宅の電気料金プランは、夜間の利用料金が安い代わりに昼間は割高な設定になっています。

そのため、昼間にたくさん電気を使う家庭の場合は、かえって電気代が高くなってしまう可能性があります。

 

デメリット②初期コストが高額

エコキュートや電気温水器、IHクッキングヒーター、床暖房などの住宅設備は、ガスコンロやガスボイラー、ガスストーブなどと比較して初期コストが高いです。

新築ではまとめて導入することになるので、予算と相談しながら導入を検討しましょう。

 

デメリット③お湯を使い切ると沸かすまで時間がかかる

オール電化住宅の給湯は、あらかじめ沸かしたお湯を貯水タンクにためておき、それを使う形式です。

もしお湯を使い切ってしまったら、再度沸かすまでお湯が使えません。

 

デメリット④IHクッキングヒーターは使える調理器具が限られる

IHクッキングヒーターはIH専用の調理器具を使う必要があります。

対応していない調理器具しか持っていない場合は、新たに買い替える必要があるでしょう。

 

デメリット⑤停電になると全ての設備が使えなくなる

調理、給湯、暖房の全てが電気をエネルギー源としているので、停電した場合はその全てが使えなくなってしまいます。

太陽光発電システムなどの自家発電設備を導入するといった対策もあわせて検討してみましょう。

 

オール電化のメリット・デメリットは「オール電化のメリット・デメリットは?特徴や電気代を安くする方法も」のコラムでも詳しくご紹介しています。

電気代を安くする方法も解説していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

 

ガス併用のメリット

続いて、ガス併用の主なメリットは以下の4つです。

 

メリット①初期費用がオール電化より安い

ガスコンロやガスストーブなどのガス機器は、種類も豊富で価格もお手頃なものから揃っています。

導入時の初期費用はオール電化の設備よりも抑えられることが多いです。

 

メリット②都市ガスは光熱費を抑えられる

都市ガスの場合は、利用料金が安いというメリットがあります。

特に寒冷地など暖房を使う期間が長い地域では、冬の暖房費用を抑えられるため、大きなメリットになるでしょう。

 

メリット③停電のときも使える設備がある

乾電池を使用して着火するガスコンロやガスストーブなら、停電の際にも使用できます。

停電中でも温かい食事ができ、部屋を暖かく保てるのは安心ですね。

 

メリット④プロパンガスであれば災害時の復旧が早くなる可能性も

一般的に、プロパンガスは住宅ごとにガスボンベから供給されています。

災害でライフラインが止まっても、道路が復旧してガスボンベを届けられるようになれば いち早く復旧する可能性があります。

 

ガス併用のデメリット

ガス併用のデメリットについても知っておきましょう。

 

デメリット①火災やガス漏れ事故などに注意する必要がある

ガス機器は、火で調理をしたり部屋を温めたりと室内に火があるため、引火による火災につながる可能性があり、使用時には注意が必要です。

また、ガス漏れ事故や不完全燃焼による一酸化炭素中毒などにも注意しましょう。

 

デメリット②プロパンガスの場合、光熱費が高い傾向がある

プロパンガスは販売店が使用料金を決めており、都市ガスやオール電化よりも光熱費が高くなるケースが多いです。

ガスをたくさん使う家庭では、光熱費が高くなってしまうこともあります。

 

デメリット③都市ガスの配管工事が必要な場合がある

都市ガスは地中を通るガス管から供給されるため、敷地へつながるガス管がない場合は引き込み工事が必要となります。

 

 

オール電化とガス併用はどっちが向いている?

キッチン

オール電化とガス併用は、必ずしもどちらが良い・悪いというものではなく、ライフスタイルやさまざまな条件などに応じて選ぶのがおすすめです。

 

例えば、共働きで昼間は家に誰もいない(昼間の電力消費が少ない)家庭や、暖かい地域で暖房の使用期間が短い家庭はオール電化がおすすめ。

火事やガス漏れの心配も少ないので、小さな子どもや高齢者がいる家庭にも安心です。

 

太陽光発電システムを導入することで、自宅で発電をしてさらに省エネを目指すこともできますよ。

「FPの家」の省エネ住宅の事例をご紹介していますのでぜひご覧ください。

 

一方、昼も電気をたくさん使う家庭や、家族の人数が多くお湯をたくさん使う家庭、暖房の使用期間が長い寒冷地などはガス併用がおすすめ。

「ガスコンロで料理をしたい!」という方もガスは必須でしょう。

 

 

「FPの家」は、高い断熱性と気密性を有する「まるで魔法瓶のような住まい」です。

冷暖房効率に優れており、短時間の冷暖房で家全体が快適で過ごしやすい室温に。

無駄な空気の出入りもないため、快適な室温を長く保ちます。

 

オール電化住宅でもガス併用住宅でも、「FPの家」なら無理なく光熱費の節約が叶います。

光熱費が理由でオール電化とガス併用を悩んでいるのであれば、住宅性能にもぜひ注目してみてくださいね。

 

 

オール電化かガス併用かはライフスタイルに合わせて選ぼう

新築でオール電化にするかガス併用にするかは、ライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめ!

 

オール電化は夜間の電気代が安いのが特徴なので、昼間に電気をあまり使わない家庭や暖房の使用期間が短い家庭に向いています。

火を使わないので子どもや高齢者にも安心です。

 

一方ガス併用は、昼にたくさん電気を使う家庭やお湯をたっぷり使う家庭、暖房の使用期間が長い寒冷地などにも向いています。

 

オール電化とガス併用のメリット・デメリットを把握して、自分たちに合ったエネルギーを選びましょう。

 

快適で住み良い住宅を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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