「日本の住宅は利用年数が短い」という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
せっかく建てる家ですから、できるだけ長く住める家にしたいものですよね。
そこで今回のコラムでは、長く住める家づくりのために押さえておくべきポイントを解説。
日本の住宅の利用年数が短いといわれる理由もお話しします。
目次
家の寿命はどれくらい?
国土交通省「長持ち住宅の手引き」によると、日本で取り壊される住宅の平均築後経過年数は約30年。
それに対して、アメリカは約55年、イギリスは約77年といわれ、日本の住宅は外国と比べると短い期間で取り壊されています。
同資料では、日本の住宅は2003年時点で、1981年以降に建てられたものが6割を占めていることがわかります。
日本の住宅の利用期間が短い理由の一つに、地形や地質、気象などの自然条件があります。
日本は地震や災害が多い国ですから、大きな災害が起きて家が倒壊したり建て直したりすることも多いでしょう。
そして、「家を持つなら新築が良い」という日本人の新築思考も理由の一つと考えられています。
「新しくきれいなものが良い」というニーズのほか、「中古住宅は耐震性や断熱性などに不安があるため新築が良い」というニーズも大きいです。
また、戦後の深刻な住宅不足やその後の急激な経済成長において、急速に住宅を増やすことが必要だった時期がありました。
その際に、早く・安く・大量にという大量生産・大量消費型の住宅建設を求めた結果、住宅品質が低下し、住宅の寿命が伸びないという側面もあるようです。
長く住める家を建てるために考えておくべきポイント
長く住める家を建てるには、まずは劣化が少なく長持ちする家であることが重要!
日本の風土に合った長持ちする建材を使い、地震や災害にも強い家を建てたいですよね。
特に住宅の耐震性は、地震の多い日本において長く住み続けるためにも欠かせないポイントです。
耐震基準は時代に合わせて見直しがされ、現行の新耐震基準は1981年より施行されています。
先ほどご紹介したように、1981年以降に建てられた住宅が多いのは、この新耐震基準が関係しているということがわかります。
また、快適に暮らせる家であることも重要です。
日本は季節の変化で外気温が大きく変動するので、室内を一定の温度に保つ断熱性の高さもポイントの一つになるでしょう。
少ない冷暖房でも夏は涼しく、冬は暖かい室内は、快適に過ごせます。
さらに、家全体の断熱性が高く部屋ごとの温度差が少ないと、体調不良やヒートショックなどのリスクを下げることにつながり、健康的な暮らしが叶います。
「健康住宅とは?得られるメリットや健康で快適に暮らせる家もご紹介」でも、健康に暮らせる家「健康住宅」についてご紹介しているので、ぜひご覧ください。
住宅の断熱性能は建物の劣化スピードにも影響します。
寒さ暑さの寒暖差が大きく高温多湿の環境下にある日本だと、断熱性能がしっかりしていなければ結露が発生しやすくなってしまいます。
窓などの室内側ならまだ対処できますが、建物内部の断熱材や躯体に結露(内部結露)が発生すると、対処ができません。
内部結露が原因でカビの増殖や腐敗が進み躯体が劣化してしまい、住宅そのものの耐震性を損なうリスクも高まってしまうのです。
家の経年劣化や内部結露については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
家の経年劣化は築何年から?場所ごとの劣化症状や対策もチェック!
壁内結露が発生する原因は?防ぐための対策、建物や人体への影響も解説
高い断熱性と耐震性を誇る「FPの家」
「FPの家」は断熱材として、FPウレタン断熱パネルを採用。
一般的なグラスウールの約2倍の断熱性能を誇ります。
また、硬質ウレタンと木枠パネルを一体成形したFPウレタン断熱パネルを建物の躯体に組み込む「FP軸組工法」という独自工法で、優れた強度と耐久性、耐震性を実現。
経年劣化がほとんどなく、高い住宅性能を長く維持していくことができます。
「FPの家」の住宅性能にメリットを感じて、次の新築も「FPの家」で建てる予定のご家族もいらっしゃいますよ。
次の住まいも「FPの家」にしたご家族
築16年の「FPの家」に住まわれているご家族。
「16年経った今も室内のクロスは変わらずきれいなまま」と、話します。
高断熱・高気密で冬も暖かく快適に過ごせること、低い土地ながらも湿気や結露の悩みも解消したことなど、たくさんのメリットを感じているそう。
現在は高台に新築を建設中ですが、次の住まいももちろん「FPの家」です!
また、築17年の「FPの家」を解体し、FPウレタン断熱パネルの経年変化を検証した動画「【解体】モデルハウス解体・経年変化検証」も公開中です。
普段は見ることができない壁の中を徹底検証していますので、ぜひご覧ください。
断熱性や耐震性の基礎知識や重要性については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますのでぜひご一読ください。
長く住める家は住んでからのメンテナンスも大切
長く住んでいれば、家は必ず劣化していきます。
常に雨風や紫外線にさらされている屋根や外壁は、劣化しやすい部分です。
色あせや塗装はがれなどの見た目の劣化のほか、ヒビや割れから雨水が浸入して、内部を傷めたり断熱性能が低下したりもします。
快適に長く住み続けるためには、定期的な点検を行い、必要に応じて再塗装や屋根材や外壁材の張り替えといったメンテナンスを施しましょう。
建物の形やデザインをシンプルにしておくと、メンテナンスもしやすいですよ。
また、長く住んでいる間に子どもの誕生や成長、独立など、家族の人数やライフスタイルが変化することも考えられます。
家族の変化や生活に合わせて間取りや設備をリフォームできると、暮らしやすさがさらにアップするでしょう。
新築時には、将来のリフォームもある程度見越した間取りなどを検討することをおすすめします。
実は「子育てをしやすい家」は「老後も快適に過ごしやすい家」でもあります。
「「子育てしやすい家」にするには?家づくりのポイントをご紹介!」で詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
長く住める家にするなら高い住宅性能とメンテナンスが大切!
日本の住宅は平均利用期間が約30年と、アメリカやイギリスと比べると短い傾向にあります。
自然条件や災害などによる部分もありますが、せっかくなら長く住める家にしたいものですよね。
長く住める家づくりには、家が長持ちし、快適に過ごせる住宅性能が重要です。
地震に強い耐震性や室内の温度を一定に保つ断熱性などをしっかり押さえていきましょう。
建物の劣化を遅らせて長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスも必要です。
快適で長く住める家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。
後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!