住宅性能

2021.11.02

耐震住宅の構造とは?地震に強い家づくりのポイントを知ろう

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地震大国と言われる日本で安心して暮らすためにも住宅の耐震性はとても重要です。

 

耐震性の高い住宅は、構造や設備にどんな工夫がなされているのでしょうか?

 

今回のコラムでは地震に強い「耐震住宅」について解説します。

地震に強い家をつくるポイントをお伝えするので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

住宅とドミノ

 

 

耐震性の高い住宅の重要性や基準を確認!

日本は地震が多い国なので、大きな地震が起こっても家が倒壊しないことは最低限死守しなければならない重要なポイント。

なぜなら、地震による死者の多くは建物の倒壊によるものだからです

大地震が起こっても倒れたり壊れたりしない家なら、住人の命を守ることができます。

 

地震で大きな損壊をせず多少の修繕をして住み続けることができるなら、地震のあともすぐに元の生活に戻ることができますよね。

 

私たちの大切な命や財産を守るためにも、耐震性の高い住まいに住みたいものです。

 

建物がどのくらい地震に強いかという基準は「耐震性」という言葉で示されます。

現在は建築基準法で安全に暮らせる最低限の基準が定められ、この基準をクリアしないと建物を建てることができません。

 

建築基準法による耐震基準は1950年にはじめて定められ、その後も大きな地震がある度に見直しがされています。

 

1978年の宮城県沖地震をきっかけに大きく見直しがされ、1981年に建築基準法施行令が改正、現行の耐震基準が定められました。

このとき定められた耐震基準は「新耐震準」と呼ばれ、それ以前の基準は「旧耐震基準」と呼ばれています。

 

その後も1995年の阪神・淡路大震災を経て、2000年に建築基準法施行令の改正があり、地盤調査といった新耐震基準をより強化する対応などが義務付けられました。

 

地震による倒壊・崩壊のしにくさの指標「耐震等級」

2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(略称:品確法)」では、住宅の性能を示す表示のひとつとして「耐震等級」についても定められました。

 

耐震等級とは、地震による建物の倒壊・損壊のしにくさを1~3の指標で表したものです。

 

現行の建築基準法では、耐震等級1以上であることを最低限の基準として求めています。

耐震等級1では、数百年に1度発生するかしないかというレベルの地震(震度6~7)が起きても、建物が即倒壊、崩壊をしないというレベル。

数十年に1度レベルの地震(震度5強程度)ではほとんど損傷しないといわれています。

 

耐震等級2は耐震等級1の1.25倍、耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる強さとされています。

 

 

地震に強いのはどんな家?「耐震構造」「制振構造」「免震構造」を知ろう

地震に強い家づくりの方法として一戸建てでよく採用されている地震対策は、「耐震構造」です。

 

「耐震構造」とは、柱や壁を増やしたり補強したりして建物を頑丈にし、地震の揺れに耐える構造のこと。

 

具体的にはこんな方法があります。

  • 耐力壁を増やす、厚くする
  • 壁、柱、梁(はり)の結合部分を耐震補強金具で補強する
  • 鉄筋コンクリートなど強い建材を採用する

 

さまざまな地震対策の方法の中では比較的コストが安く、新築時のほか、既存住宅にも耐震改修として施しやすいので良く採用されています。

 

地震に耐えるための構造では、ほかに「制振構造」「免震構造」がありますよ。

 

「制振構造」は建物に揺れを吸収する制振装置を設置して、建物の揺れを低減させます。

 

地震が発生すると上の階ほど揺れの幅が大きくなるのですが、制振構造では上の階の揺れを抑えられるので中層~高層マンションで採用されることが多いです。

近年では戸建て住宅でも用いられるようになってきました。

 

「免震構造」は建物と基礎の間に免震装置を設置して、建物に揺れが直接伝わらないようにしている構造です。

免震構造は、耐震構造・制振構造よりもさらに建物の揺れを抑えられるので、同じくマンションやビルといった、上の階ほど揺れが大きくなる建物に採用されることが多いです。

 

このような地震に耐えるための構造をいくつか組み合わせて、耐震性を高めている住まいが増えてきています。

 

「FPの家」は地震に強い工法でできた住まい

日本の木造住宅の多くは、柱と梁で作った骨組みで建物を支える「木造軸組工法」で建てられています。

 

FPの家」では、柱と梁で組んだ骨組みに、優れた断熱性能と強度を持つ「FPウレタン断熱パネル」を組み込む、独自の「FP軸組工法」を採用。

 

「FPウレタン断熱パネル」は断熱材としての役割だけでなく、構造壁として建物を地震や台風など外部の力から守る役割も果たします。

柱と梁の骨組みで建物を支える「木造軸組工法」は横からの力に弱いというデメリットがありましたが、壁を追加することで箱型の面構造となり横からの力にも強さを発揮します。

 

また、いくら制震・免震設備を施しても肝心な柱や土台が劣化してしまうと十分な威力を発揮できなくなってしまいますが、その点「FPの家」は壁内結露を防ぐことで構造体の堅牢さも永く保ち続けるので安心です。

 

 

地震に強い家は構造のほかに、地盤や基礎も大事!

地震に強い家をつくるためには、家そのものだけでなく建物を支える地盤や基礎も大切です。

地盤が弱ければ地震の揺れが家に伝わりやすくなったり、建物の重さを支えきれず家が傾いてしまったりする可能性があります。

 

建築前には地盤調査を行い、地盤が弱ければ地盤改良工事などを行います。

 

基礎工事も同じで、建物を支える大切な部分。

基礎がしっかりしていないと建物の重さに耐えることができません。

 

2000年に改正された建築基準法の第38条では、建築物の基礎は「建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下または変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない」定められています。

 

また、建築基準法 第93条で「国土交通大臣が定める方法によって、地盤調査を行い、その結果に基づいて定めなければならない」と定められたことにより、建築前の地盤調査が事実上必須となりました。

 

建物や生活する人の重さを支える重要な部分として考える必要があるのは、地盤、基礎に続いて「床」もそうです。

 

「FPの家」の床材には独自の「FP床パネル」を施工。

断熱効果に優れるのと同時に、強度や耐久性も長期に備えています。

普段の生活による重さを支えるのはもちろん、地震などの外力にも安心です。

 

耐震性の高い「FPの家」に住むご家族の声をご紹介

耐震性の高い「FPの家」を新築された事例をご紹介します。

 

耐震性を最重要視した二世帯住宅

以前の住まいで阪神・淡路大震災を経験されたご家族。

その経験から、新しい住まいでは耐震性が最も重要だと感じていたそうです。

 

「FPの家」の工場見学会でFPパネルを実際に見て、触ってみて強さを実感し決めたというご主人。

「FPの家」に住み始めてからは「震度2~3程度の地震では揺れをほとんど感じません」と安心していただいています。

 

 

耐震住宅の構造を知って、地震に強い家づくりを考えよう

地震の多い日本で安全に暮らすためにも、地震で倒壊・崩壊しない、耐震性の高い家づくりは重要な部分。

大地震が起こっても家が無事なら、大切な命や財産を守ることができます。

 

地震に強いづくりの方法として木造住宅で良く採用されるのは「耐震構造」というもの。

耐力壁を増やしたり柱や梁との接合部分を補強金具で補強したりして頑丈にし、地震の揺れに耐えられる構造をつくるのです。

 

構造の頑丈さのほかにも、地盤や基礎の頑丈さ、建物に揺れを伝えにくくする制振構造や免震構造を組み合わせることで、地震に強い家づくりを実現します。

 

 

耐震性が高く快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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