住宅性能

2022.02.15

耐力壁とは?種類や性能は構造でも異なる?必要量や配置もチェック!

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新築住宅を検討される際。「耐力壁」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

耐力壁は家を支えるために大切な壁のことを指します。

 

今回のコラムでは、耐力壁について詳しく解説します。

 

耐力壁とは何か? どんな役割を持っているのか?

住宅の構造や工法別の耐力壁の種類、耐力壁の量、配置などの決まりについても解説します。

リビングとソファ

 

 

耐力壁とは? 概要や役割を解説

耐力壁とは、地震や台風など横方向(水平)の揺れに耐え、建物を支えるための壁です。

 

地震や台風といった災害の多い日本で、建物や命を守るためにはとても重要なポイント。

鉄筋コンクリート造の建物では、耐震壁と呼ばれることもあります。

 

なお、建物の壁がすべて耐力壁というわけではなく、間仕切り壁などの非耐力壁も混在しています。

 

耐力壁は建物構造上重要な壁なので、量や配置、強度などは建築基準法で定められています。

新築の際に必要な耐力壁を設置しない、リフォームで間取りを変更するために耐力壁を取り除くといったことはできません。

 

 

耐力壁の種類や性能をご紹介!構造や工法で違いがある

耐力壁は、建物の構造や工法によって種類が異なります。

構造・工法別に、代表的なものをご紹介しますね。

 

木造軸組工法の耐力壁

木造軸組工法とは、柱と梁(はり)でつくった骨組みを構造体として建物を支える工法で、

日本の木造一戸建てでもっとも多く採用されています。

 

木造軸組工法では、筋交い(すじかい)を使った耐力壁が代表的。

柱、梁、土台、床などで構成された四角い枠組に、筋交いを斜めに渡して補強します。

柱と梁をつなぐ線の骨組みだけだと横の力でゆがみやすいので、筋交いを通して耐力壁を設けて強度を高めるのです。

 

筋交いを1本通す「片筋交い」、2本通してクロスさせる「たすき掛け」の2種類があります。

 

また、構造体用の合板を貼り付けるタイプや、ボードを下地とした「耐力面材」を耐力壁とするタイプもあります。

 

2×4(ツーバイフォー)工法の耐力壁

2×4(ツーバイフォー)工法とは、2インチ×4インチの角材と木製パネルで壁・床・天井の6面体をつくり、箱型の構造体として建物を支える工法です。

木造枠組壁工法ともいいます。

 

2×4(ツーバイフォー)工法では、6面体の面材が耐力壁となります。

垂直の力に面で対抗し、力が躯体全体に分散されるため、地震の横揺れにも強い構造です。

 

鉄筋コンクリート造の耐力壁

鉄筋コンクリート造は柱と梁が一体化しているため強固で、柱と梁で十分に横の力に対抗できることが多く、そのような構造をラーメン構造といいます。

 

一方、耐力壁で支える構造は壁式構造といい、壁式構造のマンションなどでは各部屋・住戸の境目に耐力壁を用いていることが多いです。

鉄筋コンクリート造では、耐力壁も非耐力壁も見た目は同じコンクリート製ですが、壁内の鉄筋量や壁の厚みに違いがあります。

 

「FPの家」の壁構造

「FPの家」では独自の「FP軸組工法」を採用。

柱と梁で構成された構造体に「FPウレタン断熱パネル」を組み込み一体化する面構造にすることで建物を支えています。

 

また、「FPウレタン断熱パネル」は、パネルそのものが優れた強度と耐久性を持つ構造体になるため、地震や台風の力から建物を守ってくれます。

 

グラスウールの約2倍の断熱性能を持ち、室内環境も快適に。

耐久性と耐震性も向上し、性能劣化がほとんどみられないため、大切な住まいを長持ちさせます。

 

木造建築の工法や「FPの家」独自の「FP軸組工法」については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

木造軸組工法のメリットとは?独自の工法「FP軸組工法」も解説!

 

 

耐力壁の量や強度、配置バランスもチェック

耐力壁の必要量や強度、配置バランスなどは、建築基準法によって細かく規制されています。

建築基準法に沿って、必要な強度の耐力壁を必要な量、正しいバランスで配置することで、建物の強度や耐震性が確保され、安全な住まいにすることができるのです。

 

耐力壁の種類や部材をとめる釘の種類、釘を打つ間隔などによっても、水平力に抵抗する強度が異なり、この強度のことを「壁倍率」といいます。

建築基準法によって、建物の構造や工法別に必要な壁倍率が定められています。

 

また、2000年の建築基準法改正では、各階の壁量のバランスを検証するための具体的な方法が盛り込まれ、耐力壁の量や配置は構造計算で確認することが建築基準法で定められました。

 

ただし、一般的な2階建て木造住宅では、一定の条件を満たすことで耐力壁量に関する審査を簡略化することも認められています。

建築士の免許を取得している専門家が設計し、必要な耐力壁の量と箇所、柱の接合方法の確認作業を行うことで、構造計算書を作成せずに簡易計算のみで建築可能となっています。

 

建物耐震性を確認するための構造計算についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

耐震等級の基準や構造計算の目的について詳しくご紹介!

 

耐震性の高い「FPの家」を新築したご家族の声をご紹介

耐震性の高い「FPの家」を新築したお客様の事例をご紹介します。

 

耐震性を最重要視した二世帯住宅

1995年の阪神淡路大震災で被災された経験から、家は耐震性に優れていることが重要だと強く感じていたご家族。

 

「FPの家」の工場見学会で「FPウレタン断熱パネル」に触れ、地震に強い固さと強さを感じたことから、新たな家を「FPの家」に決めたと言います。

 

住み始めてからは、震度2~3ほどの地震ではほとんど揺れを感じないそう。

高い耐震性を実感し、「FPの家」を選択した判断に自信を深めていらっしゃいました。

 

 

耐力壁とは地震や台風から建物を支える大切な壁!

耐力壁とは、地震や台風など水平の力から建物を支える役割を持つ壁です。

建物の構造や工法などによっていくつかの種類があり、支える力「壁倍率」も異なります。

 

木造軸組工法では筋交いを使った耐力壁や合板やボードを用いた耐力面材が用いられ、2×4(ツーバイフォー)工法では構造体の面材が耐力壁となります。

鉄筋コンクリート造では耐震壁ともいい、コンクリート製の壁が用いられます。

 

「FPの家」では、優れた強度と耐久性を持つ独自の「FP軸組工法」を採用。

快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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