家づくりの知識

2022.01.28

新築時に太陽光発電設備を設置するメリットは?設置の現状も知ろう

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光熱費の削減や地球環境保護などで注目されている、家庭用太陽光発電設備。

 

「太陽光発電設備は新築時に設置すべき?」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回のコラムでは、太陽光発電を設置するメリット・デメリットについて解説します。

 

太陽光発電の設置は今後推進されていく方向にあります。

太陽光発電設置の現状と、今後の省エネ住宅の推進傾向についてもお伝えします。

住宅の屋根のソーラーパネル

 

 

新築に太陽光発電を設置すべき?

自宅で電気をつくり出す太陽光発電。

設置するなら、太陽光発電を組み込んだ建築プランで進められる新築のタイミングがおすすめ!

 

太陽光パネルの設置を前提とした屋根の形状・勾配・屋根材を検討できるので、効率的に発電ができるように調整できます。

発電した電気を家庭用に変換するパワーコンディショナーや配線をはじめ、周辺設備の設置場所なども考慮できるため、外観も希望に沿った仕上がりとなりやすいです。

 

また、建築工事と一緒に設置工事を行うので、工事費用を安く抑えられる可能性があります。

太陽光発電の設置費用も、建築費用とまとめて住宅ローンに組み込むこともできるので、初期費用を抑えられるのもメリットです。

 

もちろん、既存住宅に太陽光発電を後付けすることもできます。

後付けは、多くの場合、固定資産税がかからないことがメリットです。

 

新築時であれば、屋根と一体型の太陽光発電を設置することもあると思いますが、その場合は太陽光発電設備も住宅の一部として住宅の資産価値を上げ、その分固定資産税は高くなります。

 

一方、太陽光発電設備を後付けすると、建物とは別の設備として扱われ、固定資産税には影響しません。

新築時の設置でも、取り外しが可能なタイプであれば、固定資産税はかかりません。

 

ただし、新築時であっても後付けであっても、出力10kW以上の太陽光発電設備は事業用と判断され、課税の対象になります。

 

 

新築に太陽光発電を設置するメリット・デメリットもチェック!

太陽光発電を設置するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

 

メリット①電気代を節約できる

太陽光発電で発電した電気を使うことができるので、電力会社から購入する電力量を抑え、電気代を節約することができます。

 

メリット②売電できる

余った電力は、固定価格買取制度によって国が10年間の固定価格で買い取ってもらうことが可能です。

 

2022年度の買取価格は17円/kWh(10kW未満)です。

電気を使いながら収入を得ることもできます。

 

メリット③災害時に安心

家庭で発電できるということは、災害で停電などが起こったときも安心。

発電している日中の間は、電力を使うことができます。

 

蓄電池を併用すれば、日中に発電した電気を蓄え、夜間も電力の使用が可能となります。

 

メリット④遮熱効果が高い家になる

屋根に太陽光パネルを搭載することで屋根の一部が外気に触れにくくなり、遮熱効果がアップ!

 

夏は太陽光パネルが直射日光を遮断することで暑さから室内を守り、冬は暖かさが屋根から逃げるのを防ぐ効果が期待できます。

 

デメリット①設置費用がかかる

太陽光発電設備の設置費用は、太陽光パネルやパワーコンディショナー、配線などすべて含めて100万〜300万円程度が目安。

 

安い金額ではありませんが、耐用年数は30年以上といわれていますので、長期的に利用しながら固定価格買取制度で初期費用を回収していきましょう。

新築時に一緒に設置すれば、建築費用と一緒に住宅ローンに含めることもできます。

 

デメリット②メンテナンス費用がかかる

太陽光発電設備は基本3〜4年に一度程度の定期点検が必要になります。

 

また、故障してしまった場合は当然ながら修繕費用がかかります。

メーカーや施工会社によって無料修理の保証期間が設定されていますので、そちらもチェックして選ぶとよいでしょう。

 

 

新築への太陽光発電の設置義務化が検討開始?

一般社団法人太陽光発電協会の報告によると、住宅用太陽光発電システムの導入は2012年度~2014年度の導入件数は年平均約31万件でした。

 

しかし、導入件数は減少傾向にあり、2017年度に最低の年平均約13万件に落ち込み、2019年度は年平均約15万件でした。

 

なお、2019年度に導入した住宅の割合は、新築・既築で8:2です。

戸建て住宅全体の中では、2018年時点で約9%が太陽光発電を導入しています。

※一般社団法人 太陽光発電協会「太陽光発電の状況ー 主力電源化に必要な新規案件開発継続ー調達価格等算定委員会資料」より

 

思ったより少ない印象でしょうか?

 

しかし、現在日本政府は、温室効果ガスの排出量を減らすために、省エネ住宅の推進を進めています。

そのための方法の一つとして、「2030年までに新築住宅6割に太陽光発電設備を導入する」という目標を掲げています。

 

この目標を達成したあとは、新築戸建てへの太陽光発電設備の導入義務化についても検討がされているようです。

 

太陽光発電設備を搭載した省エネ住宅では、「ZEH(ゼッチ)」の推進も進められています。

ZEH住宅とは、エネルギーの消費量を抑えつつ、自家発電をしてエネルギーをつくり出し、家庭での消費エネルギーをプラスマイナスゼロにすることを目指した住宅です。

 

具体的には、太陽光発電システムの設置、高品質の省エネ設備の導入などの要素を備えています。

 

また、高い断熱性と気密性を有することも、省エネ住宅の必須条件。

冷暖房効率もアップし、太陽光節電システムの節電メリットをさらに高めるので、その違いを実際に感じることができるでしょう。

 

ZEH住宅の新築には補助金や減税の制度もあるので、検討してみてくださいね。

 

ZEH住宅の概要やメリット・デメリット、利用できる制度などは、過去のコラムでも詳しく解説しています。

ZEHとは?簡単に分かりやすく!注目の理由、メリット・デメリットも

省エネ住宅のメリットとは?補助金制度や減税制度も解説

 

太陽光発電設備を備えた「FPの家」を新築したご家族の声をご紹介

実際に、太陽光発電を導入した「FPの家」を新築したお客様の事例をご紹介します。

快適性と省エネ性を融合した住まい

住みやすさを重視して高い住宅性能を有する「FPの家」を選び、太陽光発電システムを搭載したZEH住宅を新築したご夫婦。

 

年間の電気使用料が10万円程度に対し、発電料が20万円ほどと光熱費の収支がプラスに!

 

それを実現できたのは、真南に太陽光パネルを搭載したのはもちろん、断熱性と気密性に優れた超高性能住宅「FPの家」のおかげだと話されます。

夏はエアコン1台で、冬はストーブ1台で家中を快適に保てる他に、健康面でご主人の花粉症が軽減したことにも驚かれていました。

 

 

新築で太陽光発電を設置するメリットを知ろう

自宅で電気をつくり出す太陽光発電は、電力会社から購入する電力量を抑え、余った電力を売電して収入を得られるのがメリット。

 

新築時に設置すれば、設計時から効率的な発電ができるようにプランニングでき、設置費用も建築費用と一緒に住宅ローンに含めることもできます。

 

日本政府も省エネ住宅を推進しており、今後は新築住宅への太陽光発電設備の設置義務化も検討されています。

新築住宅を検討されている方は、今からしっかりと知識を身につけておけると良いですね。

 

 

快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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