断熱性・気密性

2023.03.21

高気密住宅でも結露する可能性がある?結露しないための対策もご紹介

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湿度の高い季節が多い日本では、室内の窓ガラスや壁に発生する結露に悩まされているという方も少なくありません。

「空気の出入りが少ない高気密住宅の方が、湿気がこもって結露するのではないか?」という心配をされている方もいるのではないでしょうか。

 

今回のコラムでは、高気密住宅と結露の関係について解説。

住宅で結露が発生する原因や高気密住宅で考えられるケース、結露を防ぐための対策などをご紹介します。

窓 結露

 

「結露」とは?高気密住宅でも結露する可能性がある?

冬に窓ガラスや壁、家具の裏側などに発生している水滴、それが結露です。

冬に発生することが多いですが、夏でも風通しが悪い押入れの内側や北側の壁などに発生することがあります。

 

結露は空気中の水分が水滴となって現れたもので、その原因は外気と室内の湿度差や居室間の温度差にあります。

空気は、温度が高いほど空気中に含められる水分量(飽和水蒸気量)が大きくなります。

湿気を含んだ暖かい空気が冷たい窓ガラスや壁に触れて冷やされると、温度が下がることで含みきれなくなった水分が水滴となって現れるのです。

 

そのため「湿度が高い」「温度差がある」といった条件がそろうと、冬に限らず夏でもエアコンで冷やされた空気の温度差によって結露が発生しやすくなってしまいます。

 

また、室内の暖かい空気が壁や床下、天井裏の隙間から壁の内部へ侵入し、そこで冷やされて発生する結露のことを「壁内結露」といいます。

「結露」というと、一般的には窓や壁に発生する結露をイメージしますが、壁の内部でも同じ仕組みで結露が発生することも少なくありません。

 

結露の原因や発生しやすい場所については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

結露の仕組みを知って防ごう!結露やカビを発生させない対策とは

 

高気密住宅でも結露は発生する?

ここで冒頭の「空気の出入りが少ない高気密住宅の方が、湿気がこもって結露するのではないか?」という疑問について、考えてみましょう。

結論、高気密であることが理由で結露が発生することはありません。

 

高気密住宅とは、一般的な住宅よりも気密性を高めて設計された住宅のことです。

気密設計と気密施工で建物の隙間をできるだけなくし、室内外の空気の出入りを減らすことで室内の温度を一定に保つことを目指しています。

室内では普通に生活しているだけでも水蒸気が発生します。

 

「高気密住宅だから結露しやすい」ということはありませんが、高気密住宅では自然な空気の出入りが少ないため、計画的な換気がうまくいっていないと湿気を含んだ空気を外に逃がせず、結露が発生してしまう可能性があります。

 

 

高気密住宅で結露を放置するとどうなる?

結露を放置すると、壁や床、天井に水のシミができたり、室内はもちろん押し入れや下駄箱などにもカビが生えたりしてしまいます。

見た目が悪いのはもちろん、カビをエサとしてダニが増え、カビやダニを原因としたアレルギー症状やアトピー、ぜんそくなどの健康被害につながる可能性があります。

窓や壁に結露を見つけたら、こまめに拭き取るようにしましょう。

 

しかし、見えるところはその都度改善できますが、壁の内部で発生する「壁内結露」は拭き取ることができません。

壁内結露が続くと、壁内の断熱材が劣化、腐食し、断熱性能が落ちてしまうことにつながります。

壁内結露がさらに進行し、建物内部の柱や土台まで劣化・腐食が及んだ場合には、建物の強度が下がり、地震などで倒壊してしまう状態になってしまう危険もありますので、室内結露以上に壁内の結露対策が重要といえます。

 

壁内結露については、こちらのコラムでもご紹介しております。

あわせてご覧ください。

壁内結露が発生する原因は?防ぐための対策、建物や人体への影響も解説

 

 

高気密住宅で結露を防ぐための対策

結露防止

高気密住宅で結露を発生させないために必要な対策は、「住宅の断熱性を高める」「換気を徹底する」の2点です。

 

住宅の断熱性を高める

結露の大きな原因は室内外の温度差ですから、住宅の断熱性を高めて温度差を抑えることで結露の発生を防ぐことができます。

特に、外気の影響を受けやすい窓や壁の断熱性を向上させられれば、空気が冷やされることを防ぎやすいでしょう。

 

「FPの家」は、構造体に熱の伝わりが極めて低い「FPウレタン断熱パネル」を組み込む独自の工法を採用。

「FPウレタン断熱パネル」の熱伝導率(※)は0.019w/mk以下で、断熱材としては最高レベルに近い性能を誇ります。

※断熱性能(熱の伝わりやすさ)を数値で表したもの

 

外気の影響を最小限に抑え、夏は涼しく、冬は暖かい住環境を実現します。

 

換気を徹底する

結露の防止には、こまめな換気を意識し、湿気を含んだ空気を室外へ排出することが大切です。

 

2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムを設置することが義務化されました。

これにより、住宅では1時間に0.5回以上(2時間で家中の空気の全ての入れ替え)の換気が行われています。

 

気密性が高い家は、24時間換気システムが正常に働いていれば、家の隙間からの不要な空気の出入りが少ないため、ロスなく計画的に新鮮な外気を取り入れることが可能です。

 

気密性の高い「FPの家」では、完成時に全棟で風量測定を実施。

計画換気が正しく働いていることをしっかりと確認してからお引き渡しを行っています。

 

そのほか、湿気のこもりやすい押入れは定期的に扉を開ける、洗濯物を部屋干しする際は除湿機やサーキュレーターを回す、一時的に窓を開けて換気する、湿気が高くならないように気を付けるなどの対策も大切です。

ちなみに「FPの家」なら梅雨時期でも室内干しでからっと洗濯物が乾きますし、湿気がこもりやすい押し入れやシューズクローゼットなどにも換気の吸気口を設けているので安心です。

 

24時間換気システムについては「24時間換気は寒い時期も運転を!その理由や暖かく過ごすための対策も」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

結露の悩みが少ない「FPの家」

「FPの家」は、高い断熱性と気密性で、室内の結露はもちろん壁内結露の発生も抑えます。

 

断熱材には高性能で湿気や水に強い硬質ウレタンを使用、高精度の気密施工と通気層で湿気の侵入を防ぎ、24時間計画換気で結露の原因となる室内の水蒸気を取り除いています。

FPウレタン断熱パネルの素材内部について、経年変化も性能劣化も少ない高耐久の証として、安心の「無結露50年保証」を発行しています。

 

「FPの家」で結露を感じない快適な生活を送っているご家族の声もご紹介します。

 

結露から解放された快適な家

以前住んでいたマンションは結露がひどく、毎朝の結露掃除がストレスだったといいます。

 

「FPの家」に決めた最大の理由は、その結露からの解放。

新居に引っ越してからは、結露は一度も発生していないといいます。

 

高い気密性も手伝って、室内では花粉症や気管支の症状もおさまり、快適に過ごせていると喜ばれています。

 

 

高気密住宅で結露対策! 結露を防いで長持ちする健康住宅に

結露の原因は室内外の湿度と温度差。

適切な換気で湿気を室外に逃がせていないと、高気密住宅でも結露が発生する可能性があります。

結露を放置するとカビやダニが増えて健康へ悪影響があるほか、壁内結露で住宅性能や建物の強度を下げてしまう危険もあります。

 

高気密住宅で結露を防ぐには、建物の断熱性を高めるのはもちろん、適切な換気が大切です。

住宅には24時間計画換気設備の設置が義務付けられていますが、そのほかにも必要に応じて窓や押入れを開ける、除湿機やサーキュレーターを回すなどして、湿気がたまらないように気をつけましょう。

 

快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。

後悔のない家づくりのために、不安や疑問に分かりやすくお答えします!

 

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