フローリングの上を歩いたとき、冷たいと感じることがあると思います。
足元が冷たいと寒さを感じやすく、体調不良につながってしまうこともあるので要注意!
今回のコラムでは、足元から暖かく過ごすためにもフローリングが冷たい理由とその対策について解説します。
すぐにできる方法から根本から対策したい場合の方法まで、それぞれご紹介します!
ぜひ、参考にしてくださいね。
目次
フローリングが冷たい理由は?
フローリングが冷たいと感じる理由は、大きく2つあります。
1つ目は、冷たい空気は下に降りてくる性質を持っているから。
外から入り込んだ冷たい隙間風や窓ガラスで冷やされた空気などが下に降りてきて、フローリング周辺をひんやり冷たく感じさせます。
このような現象のことをコールドドラフト現象といいます。
大きな窓がある、窓にカーテンをつけていない、窓の断熱性が低いといった場合に、よく起こります。
2つ目は、合板フローリングの場合、断熱性や保温性が低いからです。
フローリングは一般的に使われる木材の床材ですが、その種類は「無垢材」と「合板フローリング」に分かれます。
合板フローリングは、空気の層を含む割合「空隙率」が少ないため、断熱性や保温性が低く床下の冷気が伝わりやすいことで、冷たく感じてしまうのです。
無垢材と合板フローリングの違いは「無垢材のメリット・デメリットをチェック!種類やお手入れ方法も知ろう」でも詳しくご紹介しています。
また、比較的古い家に多い床下換気口がある環境では、これがフローリングの冷たさの原因になっている場合もあります。
床下換気口とは、地面からの湿気を逃がすために作られた通風口で、屋外とつながっています。
床下換気口があると、屋外から入り込んだ冷たい空気が床下を冷やし、その冷気が伝わってフローリングが冷たくなってしまうのです。
フローリングが冷たいとどんな影響がある?
フローリングが冷たいと、足元から冷えることで、全身が冷えを感じやすくなってしまいます。
さまざまな体調不良にもつながってしまうでしょう。
風邪を引きやすくなってしまう心配があるほか、足元が冷えて血行が悪くなり、新陳代謝が悪くなることで自律神経やホルモンバランスが悪くなったり、女性特有の月経不順や月経痛などの症状を招いてしまったりすることもあるといわれています。
加えて、部屋によって暑かったり寒かったりと、家の中で温度差がある場合も体調を崩してしまう原因に。
こちらのコラムもあわせてご参考ください。
家の断熱性が高いと家全体の温度差がなくなる!温度差が与える影響とは
また、足元が冷たいと体感温度が下がるため、暖房の設定温度を上げることになります。
しかし、先ほどご紹介したように、窓などで冷やされた冷たい空気が下に降りてくるコールドドラフト現象が起こるうえに、逆に暖かい空気は上にあがってしまうため、暖房をつけても足元はもちろん部屋全体がなかなか暖まらず、光熱費が高くなってしまう可能性があります。
フローリングが冷たい場合の対策は?
フローリングが冷たいと感じる場合にとれる対策を、「すぐに取り組める冷たさ対策」と「根本からの冷たさ対策」に分けてご紹介します。
すぐに取り組める冷たさ対策
まずは、いますぐにでも取り組める手軽な対策を見ていきましょう。
ラグやカーペット、コルクマットを敷く
ラグやカーペット、コルクマットなどは、空気がたっぷり含まれているため断熱性や保温性が高いです。
フローリングの上に敷くことでフローリングに直接触れることもなくなり、冷たさもシャットアウトします。
サーキュレーターを窓に向かって回す
サーキュレーターを回すことで室内の空気が拡散され、コールドドラフト現象が起こりにくくなります。
暖かい空気と冷たい空気がまんべんなく室内に拡散されるので、暖房の効きも良くなり、冷たさを感じにくくなるでしょう。
根本からの冷たさ対策
長く快適に住み続けるために、新築・建て替え時や将来のリフォーム時に検討したい根本的な対策をご紹介します。
床暖房を採用する
床暖房とは、床下にヒーターなどを入れて床下から暖める暖房器具です。
床から足へ直接伝わる「伝導熱」と、床から部屋全体に広がる「輻射熱」で体と部屋を暖めます。
足元から暖まるので、体感温度が上がりやすく快適です。
輻射熱で部屋を暖める暖房器具としては「薪ストーブ」も代表的です。
薪ストーブのメリット・デメリットをご紹介!知っておきたいポイントも
床の断熱性を高める
床下から上がってくる冷気がフローリングに伝わらないようにするためには、床の断熱性を高めることも大切!
床の断熱方法は、床下で断熱する「床断熱」と、建物の基礎の部分を断熱する「基礎断熱」の2種類がありますが、「床断熱」を採用すると床下の冷気がフローリングに伝わるのをシャットアウトしやすいです。
床断熱と基礎断熱については、「床断熱と基礎断熱の違いとは?それぞれのメリット・デメリットもご紹介」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
「FPの家」は、高い断熱性と保温性を有する「FP床パネル」を使用しています。
直接手や足で触れると自分の体温がそのまま戻ってくることを体感できるような高い断熱効果もある硬質ウレタンを採用しているので、暖かさを長く保ち快適な生活を守ります。
また、壁には「FPウレタン断熱パネル」、屋根には「FP遮断パネル(※オプション)」を施工。
足元だけでなく、まるで魔法瓶のような環境をつくり家全体の暖かさを維持します。
窓の断熱性を高める
「床の冷たさに窓の断熱性が関係あるの?」と思うかもしれませんが、窓は室内の空気を冷やす大きな原因のひとつ。
窓の断熱性を高めて室内の空気をできるだけ冷やさないようにできれば、コールドドラフト現象の発生を抑えられます。
窓の断熱性を高めるには、断熱性の高いペアガラスやトリプルガラス、樹脂サッシに交換するといった方法があります。
「FPの家」では、断熱性の高いペアガラスなどを標準仕様にしているので、その点は安心です。
フローリングの冷たさを感じづらい「FPの家」の住まいをご紹介!
「FPの家」で新築を建てたご家族で、フローリングの冷たさを感じず快適に過ごされている事例をご紹介します。
思い描いていた理想が詰まった住まい
木材をふんだんに使った、ログハウステイストの平屋建てを新築したご家族。
壁はもちろん天井も床も断熱パネルで覆われているという高い断熱性に納得され「FPの家」での新築を決断されました。
フローリングの床は暖かく、家の中では年中ご家族そろって裸足での生活を送られているそうです。
「夏は涼しく、冬は暖かい」と、「FPの家」に大満足いただいています。
フローリングが冷たい理由は冷気と断熱性! 対策を知っておこう
フローリングが冷たいと感じる主な理由は、冷気がフローリングの周りに集まっていること、合板フローリングの断熱性が低いことの2つです。
冷たい空気は下に降りる性質がありますし、空隙率の少ない合板フローリングは断熱性が低いのです。
床下換気口はフローリングを冷やす原因になっていることもあります。
フローリングにラグやカーペットを敷いたり、サーキュレーターを回してコールドドラフト現象の発生を抑えたりするのは、今日からでもすぐにできる対策です。
また、床暖房の採用や高品質な断熱材による床断熱、断熱性の高い窓への交換なども検討してみてください。
快適で住み良い家を建てるなら、お気軽に最寄りの「FPの家」加盟店にお気軽にお問い合わせください。
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